つくば研究施設めぐり(4)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(5)) [聖地巡礼(舞台探訪)]
(前回はこちら↓)
つくば研究施設めぐり(3)←時系列順で見たい(聖地巡礼なしでもいいよ)という方
つくば研究施設めぐり(2)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(4))←聖地巡礼だけ見たいという方
つくば駅に戻り、バスで向かったのは「地図作りの拠点」国土地理院にある地図と測量の科学館。
施設の案内にない路線で向かったのですが、バス停の位置がわからず、結果的に一つ先まで行ってしまいました(運賃も90円跳ね上がるという・・・)
ということで正門へ。
マッピーという公式キャラがいます。
館内に入るとまず出迎えてくれるのが巨大な日本地図。
置いてある3Dメガネで見ると、高低差が立体的に見えます。ちなみに沖ノ鳥島は遠すぎてフロアに収まりきっていません。
階段裏に回ると・・・
アニメの中では外にあった顔出しパラボラアンテナがアニメ化を機にリニューアルされ中へ。
地質標本館に続き、ここでも「恋する小惑星」のポスターが貼ってありました(JAXAは「宇宙兄弟」推し)。なお、売店では原作の単行本も買えます。
館内は、地図の歴史や地図のつくり方、地図データを使ったサービスなどの展示。
展示のほかに、全国の25,000分の1地形図を閲覧できるコーナーもあります。自分の住んでいるところの地形図を探すのも面白いです。
で、このポール、いろんな場所に何の説明もなくまさにポール然としておいてありますが、実は電子基準点を模したもの。電子基準点とはGPS衛星の信号を受信して位置を求め、測量などの基準とするものだそうな。正確な位置がわかるので、地殻変動の観測にも使われているようです。本物は屋外にありますよ(高さ5mほど)。
その屋外展示もいろいろあります。
こちらは先ほどの顔出し看板のパラボラアンテナ(つくばVLBIアンテナ)の部品。
もともとここにあったものを解体し、部品を展示しているものです。VLBIアンテナとは、複数のアンテナで天体からの電波を受信し、その時間差を用いて位置を割り出すためのもの。ここにあったアンテナは、平成29年3月に解体されました(石岡へ移転、ということかな)。
もともとは「あそこらへん」にあったようです。
この塔、特にアニメで説明は出てきませんでしたが、名前は「測地観測塔」。「位置は天文測量、人工衛星観測等により厳密に決定されており、実質的には日本の測量の原点」だそうな。高さ約45mあり、最上階から周辺の三角点を観測したりもするそうです。
そのほか、アンテナの部品の横の広場(地球ひろば)には、大きい地球儀(?)
20万分の1の地球儀。日本地図を球体に乗っけてみましたという感じになっています。周縁部の先には、世界各地の都市への方角と距離がわかる立て看板が立っています。
もっと地球の大きさを実感したいという方はこちら。
地球上の”1秒”を歩いてみようという展示。
写真中央のちょっと左に何の変哲もない境界杭のようなものがありますが、これがもう2つ、緯度方向と経度方向に、ちょうど1秒の差をあけて設置されています。
緯度経度は東経140度5分10秒、北緯36度6分15秒というように表されますが、分は度の60分の1、秒はさらに60分の1です。1秒は経度方向で30.82m、緯度方向で25.01mだそうです。地球が完全な球体ではないから出る差ですが、どちらにせよ地球一周はこの長さの1,296,000倍くらいの長さだということです・・・(場所によって長さは変わるので実際にはこうなりません)。ちなみにさっき書いた緯度経度は、この杭の位置です。
図らずも、恋する小惑星と同じ順番で回りましたが、なかなか濃い旅になりました。
特にアニメを知らなくても十分楽しめる施設がそろっていますので、時間があればぜひ訪ねてみてください。
(「つくば研究施設めぐり」おわり)
(「恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼」つづくの?)→つづきます!
つくば研究施設めぐり(3)←時系列順で見たい(聖地巡礼なしでもいいよ)という方
つくば研究施設めぐり(2)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(4))←聖地巡礼だけ見たいという方
つくば駅に戻り、バスで向かったのは「地図作りの拠点」国土地理院にある地図と測量の科学館。
施設の案内にない路線で向かったのですが、バス停の位置がわからず、結果的に一つ先まで行ってしまいました(運賃も90円跳ね上がるという・・・)
ということで正門へ。
マッピーという公式キャラがいます。
館内に入るとまず出迎えてくれるのが巨大な日本地図。
置いてある3Dメガネで見ると、高低差が立体的に見えます。ちなみに沖ノ鳥島は遠すぎてフロアに収まりきっていません。
階段裏に回ると・・・
アニメの中では外にあった顔出しパラボラアンテナがアニメ化を機にリニューアルされ中へ。
地質標本館に続き、ここでも「恋する小惑星」のポスターが貼ってありました(JAXAは「宇宙兄弟」推し)。なお、売店では原作の単行本も買えます。
館内は、地図の歴史や地図のつくり方、地図データを使ったサービスなどの展示。
展示のほかに、全国の25,000分の1地形図を閲覧できるコーナーもあります。自分の住んでいるところの地形図を探すのも面白いです。
で、このポール、いろんな場所に何の説明もなくまさにポール然としておいてありますが、実は電子基準点を模したもの。電子基準点とはGPS衛星の信号を受信して位置を求め、測量などの基準とするものだそうな。正確な位置がわかるので、地殻変動の観測にも使われているようです。本物は屋外にありますよ(高さ5mほど)。
その屋外展示もいろいろあります。
こちらは先ほどの顔出し看板のパラボラアンテナ(つくばVLBIアンテナ)の部品。
もともとここにあったものを解体し、部品を展示しているものです。VLBIアンテナとは、複数のアンテナで天体からの電波を受信し、その時間差を用いて位置を割り出すためのもの。ここにあったアンテナは、平成29年3月に解体されました(石岡へ移転、ということかな)。
もともとは「あそこらへん」にあったようです。
この塔、特にアニメで説明は出てきませんでしたが、名前は「測地観測塔」。「位置は天文測量、人工衛星観測等により厳密に決定されており、実質的には日本の測量の原点」だそうな。高さ約45mあり、最上階から周辺の三角点を観測したりもするそうです。
そのほか、アンテナの部品の横の広場(地球ひろば)には、大きい地球儀(?)
20万分の1の地球儀。日本地図を球体に乗っけてみましたという感じになっています。周縁部の先には、世界各地の都市への方角と距離がわかる立て看板が立っています。
もっと地球の大きさを実感したいという方はこちら。
地球上の”1秒”を歩いてみようという展示。
写真中央のちょっと左に何の変哲もない境界杭のようなものがありますが、これがもう2つ、緯度方向と経度方向に、ちょうど1秒の差をあけて設置されています。
緯度経度は東経140度5分10秒、北緯36度6分15秒というように表されますが、分は度の60分の1、秒はさらに60分の1です。1秒は経度方向で30.82m、緯度方向で25.01mだそうです。地球が完全な球体ではないから出る差ですが、どちらにせよ地球一周はこの長さの1,296,000倍くらいの長さだということです・・・(場所によって長さは変わるので実際にはこうなりません)。ちなみにさっき書いた緯度経度は、この杭の位置です。
図らずも、恋する小惑星と同じ順番で回りましたが、なかなか濃い旅になりました。
特にアニメを知らなくても十分楽しめる施設がそろっていますので、時間があればぜひ訪ねてみてください。
(「つくば研究施設めぐり」おわり)
(「恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼」つづくの?)→つづきます!
つくば研究施設めぐり(3) [旅行(関東)]
(前回からのつづき)
ここで少しアニメから離れてつくばの「つくばらしい」街中を散策しましょう。
つくばといえば科学。街中にも科学があふれています。
まずはこちら。
ノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏のレリーフ。受賞内容の理論物理学の世界はさっぱりわかりませんが、まぁ、とりあえずすごい人がこの街を見守っています・・・
科学者には猫がよく似合う?
この猫はブロンズ像、奥のポニーは本物です。一応念のため。
ここからつくば駅を背にし、筑波大学方面へ続く道にはこんなものが。
太陽、水星、金星とただ並んでいるだけかと思いきや、奥のほうにも同じようなモニュメントが。奥に行くにつれてだんだん間隔が広がっていきます。
これは太陽系の大きさを縮小して表したもの。地球なんて太陽のご近所さんということがよくわかる展示です。
太陽系の端まで歩いてくると、そこにはHⅡロケットがお出迎え。
こちらはつくばエキスポセンターの屋外展示。JAXAにあったロケットは本物ですが、こちらはレプリカだそうです。
ちにみに、ここまで歩いてきた道のりにはこんな看板が。
「ときどきロボットが通ることがあります」さすがつくば。
枯草に隠れてしまいましたが、マンホールもロケット(スペースシャトル?)というのはやはりつくばらしい。
こんなスーパーがあるのも、つくばだから?
一見普通のスーパーに大学がコラボしただけかと見えますが、つくばだからなのか大学構内だからなのか、会計は全てセルフレジでキャッシュレス。現金はICカードへのチャージくらいでしか使えません。売り場とは関係ないものの、トイレの配置も独特で、すべてが個室。なのに部屋ごとに男女がわかれていたりするので、酔っぱらっていたら(いや、いなくても)間違えそうです。でも、酔っぱらうくらいの時間にはすでに閉店しているという早さ(夜の7時とかに閉まる)で対処(?)。日曜日も閉店するので、前日には精肉の棚がすっからかんになる、普通のスーパーでは見かけない光景を見ることができます。(閉店時間や店休日がころころ変わり、その告知がツイッターというのもなかな攻めてます)
次回は最後の目的地に向かいます。もちろん聖地巡礼付きです。
(つづく)
ここで少しアニメから離れてつくばの「つくばらしい」街中を散策しましょう。
つくばといえば科学。街中にも科学があふれています。
まずはこちら。
ノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏のレリーフ。受賞内容の理論物理学の世界はさっぱりわかりませんが、まぁ、とりあえずすごい人がこの街を見守っています・・・
科学者には猫がよく似合う?
この猫はブロンズ像、奥のポニーは本物です。一応念のため。
ここからつくば駅を背にし、筑波大学方面へ続く道にはこんなものが。
太陽、水星、金星とただ並んでいるだけかと思いきや、奥のほうにも同じようなモニュメントが。奥に行くにつれてだんだん間隔が広がっていきます。
これは太陽系の大きさを縮小して表したもの。地球なんて太陽のご近所さんということがよくわかる展示です。
太陽系の端まで歩いてくると、そこにはHⅡロケットがお出迎え。
こちらはつくばエキスポセンターの屋外展示。JAXAにあったロケットは本物ですが、こちらはレプリカだそうです。
ちにみに、ここまで歩いてきた道のりにはこんな看板が。
「ときどきロボットが通ることがあります」さすがつくば。
枯草に隠れてしまいましたが、マンホールもロケット(スペースシャトル?)というのはやはりつくばらしい。
こんなスーパーがあるのも、つくばだから?
一見普通のスーパーに大学がコラボしただけかと見えますが、つくばだからなのか大学構内だからなのか、会計は全てセルフレジでキャッシュレス。現金はICカードへのチャージくらいでしか使えません。売り場とは関係ないものの、トイレの配置も独特で、すべてが個室。なのに部屋ごとに男女がわかれていたりするので、酔っぱらっていたら(いや、いなくても)間違えそうです。でも、酔っぱらうくらいの時間にはすでに閉店しているという早さ(夜の7時とかに閉まる)で対処(?)。日曜日も閉店するので、前日には精肉の棚がすっからかんになる、普通のスーパーでは見かけない光景を見ることができます。(閉店時間や店休日がころころ変わり、その告知がツイッターというのもなかな攻めてます)
次回は最後の目的地に向かいます。もちろん聖地巡礼付きです。
(つづく)
つくば研究施設めぐり(2)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(4)) [聖地巡礼(舞台探訪)]
(前回からのつづき)
次に向かったのは、産総研に隣接するJAXA(隣接といっても入口から入口まで1kmあるからつくばは・・・)。
正式名称を宇宙航空研究開発機構という、言わずと知れた日本の宇宙開発を担っている中心的組織です。
JAXAといえばこの写真。だれでも同じ写真が撮れるように、路面の模様が目印になっています。
ちなみに、この展示されている本物のHⅡロケット、50mの長さがあり、立てると後ろのビルと同じくらいの高さだそうです。
ちょうど時間となったので、日に2~3回行われている見学ツアーに参加してきました。結構人気があり、土日は予約必須です。参加費は大人(18歳以上)500円、高校生以下は無料です。地学部一行は無料ですね。
構内は専用のバスで移動。
こちらに40人ぎっしり詰め込みます。
(↑合わせるために左右反転)
まず向かったのは宇宙飛行士養成棟。入り口を入ると宇宙服がお出迎え。
当然これはレプリカですが、本物のお値段はなんと10億円以上。すげぇ高いと思いましたが、ガイドさんの「これ1着が宇宙船のようなもの」との説明を聞くと、あぁそんなもんかと思えてくる不思議。
こちらがかの有名な(?)閉鎖環境適応訓練設備。
訓練設備とありますが、宇宙飛行士の選抜試験もここで行われたそうです。ここで真っ白なジグソーパズルでもやるのかな?
内部は実際には見れないので、模型が展示してあります。
すぐ隣にはエベレストの山頂よりも空気の薄い低圧環境を作り出す施設があり、宇宙での生活に必要な素質を磨くことができそうですね。
次の見学場所は宇宙ステーション「きぼう」の運用管制室。
現在宇宙を飛んでいる国際宇宙ステーションの日本モジュール「きぼう」の管制を24時間体制で行っている施設です。まさに運用中の重要施設なので、写真はNG。撮影可能な機器はしっかり入口で回収されます(上の写真は写真撮影可能エリア。この先に管制室(の見学施設)がある)。
こんな大プロジェクトなら大勢の人がいるのかなと思いきや、この時いた職員の方は5人程度でした(モニターはたくさんありますが)。
バスで戻った後は、無料で見られる展示施設SPACE DOMEへ。
中は主にこれまでに打ち上げた人工衛星の紹介がされています。
人工衛星をこれでもかと並べられたら、特に宇宙に興味のなかった人でもはしゃいでしまいますよ、これ。
一口に人工衛星といっても、機能はもちろん大きさも様々で、片手に乗るような小さい立方体の箱のようなものから、写真にあるような人の背丈よりはるかに大きいものまで。
そういえば、国際宇宙ステーションや、そこについている「きぼう」も、人工衛星の一種ですね。
毎時1回、合流離脱自由のガイドツアーがあるので、そこに参加すると面白い話が聞けますよ(宇宙では500mlの水が100万円の価値だとか、人工衛星に貼られている金色の保護シートはマジックテープで貼ってあるとか)
他にも歴代ロケットの模型や、一躍時の人(人?)となった小惑星探査機「はやぶさ」の展示もありました。
トイレの案内も宇宙風?
しっかりアニメでも出てました。
そろそろバスのお時間なので、JAXAを後にしましょう。
↓JAXA外周に建っている看板
ここだけ他の研究施設とは違った物々しい看板が建っていました。
つづきはこちら
時系列順で見たい(聖地巡礼なしでもいいよ)という方→つくば研究施設めぐり(3)
聖地巡礼だけ見たい方→つくば研究施設めぐり(4)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(5))
次に向かったのは、産総研に隣接するJAXA(隣接といっても入口から入口まで1kmあるからつくばは・・・)。
正式名称を宇宙航空研究開発機構という、言わずと知れた日本の宇宙開発を担っている中心的組織です。
JAXAといえばこの写真。だれでも同じ写真が撮れるように、路面の模様が目印になっています。
ちなみに、この展示されている本物のHⅡロケット、50mの長さがあり、立てると後ろのビルと同じくらいの高さだそうです。
ちょうど時間となったので、日に2~3回行われている見学ツアーに参加してきました。結構人気があり、土日は予約必須です。参加費は大人(18歳以上)500円、高校生以下は無料です。地学部一行は無料ですね。
構内は専用のバスで移動。
こちらに40人ぎっしり詰め込みます。
(↑合わせるために左右反転)
まず向かったのは宇宙飛行士養成棟。入り口を入ると宇宙服がお出迎え。
当然これはレプリカですが、本物のお値段はなんと10億円以上。すげぇ高いと思いましたが、ガイドさんの「これ1着が宇宙船のようなもの」との説明を聞くと、あぁそんなもんかと思えてくる不思議。
こちらがかの有名な(?)閉鎖環境適応訓練設備。
訓練設備とありますが、宇宙飛行士の選抜試験もここで行われたそうです。ここで真っ白なジグソーパズルでもやるのかな?
内部は実際には見れないので、模型が展示してあります。
すぐ隣にはエベレストの山頂よりも空気の薄い低圧環境を作り出す施設があり、宇宙での生活に必要な素質を磨くことができそうですね。
次の見学場所は宇宙ステーション「きぼう」の運用管制室。
現在宇宙を飛んでいる国際宇宙ステーションの日本モジュール「きぼう」の管制を24時間体制で行っている施設です。まさに運用中の重要施設なので、写真はNG。撮影可能な機器はしっかり入口で回収されます(上の写真は写真撮影可能エリア。この先に管制室(の見学施設)がある)。
こんな大プロジェクトなら大勢の人がいるのかなと思いきや、この時いた職員の方は5人程度でした(モニターはたくさんありますが)。
バスで戻った後は、無料で見られる展示施設SPACE DOMEへ。
中は主にこれまでに打ち上げた人工衛星の紹介がされています。
人工衛星をこれでもかと並べられたら、特に宇宙に興味のなかった人でもはしゃいでしまいますよ、これ。
一口に人工衛星といっても、機能はもちろん大きさも様々で、片手に乗るような小さい立方体の箱のようなものから、写真にあるような人の背丈よりはるかに大きいものまで。
そういえば、国際宇宙ステーションや、そこについている「きぼう」も、人工衛星の一種ですね。
毎時1回、合流離脱自由のガイドツアーがあるので、そこに参加すると面白い話が聞けますよ(宇宙では500mlの水が100万円の価値だとか、人工衛星に貼られている金色の保護シートはマジックテープで貼ってあるとか)
他にも歴代ロケットの模型や、一躍時の人(人?)となった小惑星探査機「はやぶさ」の展示もありました。
トイレの案内も宇宙風?
しっかりアニメでも出てました。
そろそろバスのお時間なので、JAXAを後にしましょう。
↓JAXA外周に建っている看板
ここだけ他の研究施設とは違った物々しい看板が建っていました。
つづきはこちら
時系列順で見たい(聖地巡礼なしでもいいよ)という方→つくば研究施設めぐり(3)
聖地巡礼だけ見たい方→つくば研究施設めぐり(4)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(5))
つくば研究施設めぐり(1)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(3)) [聖地巡礼(舞台探訪)]
(こちらからの続きでもある)
つくば市は筑波研究学園都市として国の研究施設が集められ、集められるということはそれだけ土地がある田舎だったので長らく陸の孤島でしたが、2005年につくばエクスプレスが開通し、都心との行き来が便利になりました。
そんな研究施設は広報施設を併設しているものも多く、国の施設だけあって無料で見れるところが多くあります。前からずっと行ってみたいと思っていたのですが、関東でもそれなりに遠いのであと一押しが欲しかったところに、アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」で研究施設巡りをやっていたので、聖地巡礼がてら行ってみることにしました。
ということで、登場人物たちが住む(?)川越から電車を乗り継ぎ2時間半、つくば駅に到着。
ここからバスに乗って目的地に向かいます。
土日祝日は「つくばサイエンスツアーバス」という、研究施設の広報施設をめぐる路線バスが運行されるのですが、時間がうまく合わなかったので普通の路線バスに乗車。
そしてやってきた1ヶ所目はこちら。
「着いた~!」
産業技術総合研究所(産総研)の中にある地質標本館です。
平日は産総研の無料シャトルバスが運行されており、これに乗ってもよいようですが、この日は土曜日。乗ろうと思ったのに残念。
ここは名前の通り、地質に関する展示館。文字通り「国土」の成り立ちの歴史や、生活と地質のかかわりなどが詳しく紹介されています。
その中でも一番の見どころ(と思っている)は、地質「標本」館だけあって、鉱石や化石の展示室。
もともと鉱石は見ているだけでワクワクする人ですが(国立科学博物館でも見入ってました→こちらの記事でどうぞ)、ここの量は半端ではないです。展示室に入りきらず、入口の外や2階の通路にも展示がされています。
県の石というものもあるそうで、「各地でとれる特徴的な石は県の石に認定されている」(byイノ先輩)んだそうです。
劇中だとこの後京都の桜石に話が行きますが、ちゃんとすぐ横に並んでいます。
石といえば、これも石。
「これ全部でいくらくらいの価値かなぁ?」
鉱石に気を取られがちですが、化石の展示もちゃんとあります。
「おいしそう~」(!?)
鉱石の展示室だけでこんなになってしまいましたが、ほかにも生命の進化やら地層の話なんかも学ぶことができます。
こちらはデスモスチルスという、日本にかつて生息したという哺乳類の骨格標本。見た目は小さいカバのようだったと考えられています。
この巨大な展示は「ジュラ紀の褶曲層」。宮城県石巻市にある露頭を型取りして作成したレプリカですが、地層ってこんなにきれいに曲がるもんなんですね。
劇中で桜先輩が見ていたのはこのショーケースの展示。地学オリンピックというものがあるらしく(昔化学オリンピックというものの予選に出てみたことあったっけ・・・)、石を見て何の鉱石か当てる標本鑑定試験の問題が並べられています。うん、無理ゲー。(桜先輩なら解けるのか?)
アンモナイト階段と名付けられたこの階段、ただのらせん階段と言ってはいけません・・・
このほかに気になった展示。
こちら、昆虫の標本に見えますが、石の超薄切片で作ったものだそう。その精巧さもすごいですが、よく割れないものです。
こちらは見た目ねっとり甘そうなチョコレート菓子ですが・・・
じつはオイルシェール(油頁岩)。シェールガスが一時期話題になりましたが、シェールとは英語で頁岩のこと。頁岩とは「泥がたまってできた薄い層状に割れやすい岩石」のことだそう。この泥に有機物が多く、長い年月をかけてその有機物が石油になって固化しているみたいです。
これを350℃で乾留すると、1トン当たり57リットルの石油が取れるんだとか。多いのか少ないのかよくわからない。
たっぷり1時間(いや、足りないかもだけどバスの時間があるので)滞在し、次の目的地へ向かいます。
(つづく)
つくば市は筑波研究学園都市として国の研究施設が集められ、集められるということはそれだけ土地がある田舎だったので長らく陸の孤島でしたが、2005年につくばエクスプレスが開通し、都心との行き来が便利になりました。
そんな研究施設は広報施設を併設しているものも多く、国の施設だけあって無料で見れるところが多くあります。前からずっと行ってみたいと思っていたのですが、関東でもそれなりに遠いのであと一押しが欲しかったところに、アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」で研究施設巡りをやっていたので、聖地巡礼がてら行ってみることにしました。
ということで、登場人物たちが住む(?)川越から電車を乗り継ぎ2時間半、つくば駅に到着。
ここからバスに乗って目的地に向かいます。
土日祝日は「つくばサイエンスツアーバス」という、研究施設の広報施設をめぐる路線バスが運行されるのですが、時間がうまく合わなかったので普通の路線バスに乗車。
そしてやってきた1ヶ所目はこちら。
「着いた~!」
産業技術総合研究所(産総研)の中にある地質標本館です。
平日は産総研の無料シャトルバスが運行されており、これに乗ってもよいようですが、この日は土曜日。乗ろうと思ったのに残念。
ここは名前の通り、地質に関する展示館。文字通り「国土」の成り立ちの歴史や、生活と地質のかかわりなどが詳しく紹介されています。
その中でも一番の見どころ(と思っている)は、地質「標本」館だけあって、鉱石や化石の展示室。
もともと鉱石は見ているだけでワクワクする人ですが(国立科学博物館でも見入ってました→こちらの記事でどうぞ)、ここの量は半端ではないです。展示室に入りきらず、入口の外や2階の通路にも展示がされています。
県の石というものもあるそうで、「各地でとれる特徴的な石は県の石に認定されている」(byイノ先輩)んだそうです。
劇中だとこの後京都の桜石に話が行きますが、ちゃんとすぐ横に並んでいます。
石といえば、これも石。
「これ全部でいくらくらいの価値かなぁ?」
鉱石に気を取られがちですが、化石の展示もちゃんとあります。
「おいしそう~」(!?)
鉱石の展示室だけでこんなになってしまいましたが、ほかにも生命の進化やら地層の話なんかも学ぶことができます。
こちらはデスモスチルスという、日本にかつて生息したという哺乳類の骨格標本。見た目は小さいカバのようだったと考えられています。
この巨大な展示は「ジュラ紀の褶曲層」。宮城県石巻市にある露頭を型取りして作成したレプリカですが、地層ってこんなにきれいに曲がるもんなんですね。
劇中で桜先輩が見ていたのはこのショーケースの展示。地学オリンピックというものがあるらしく(昔化学オリンピックというものの予選に出てみたことあったっけ・・・)、石を見て何の鉱石か当てる標本鑑定試験の問題が並べられています。うん、無理ゲー。(桜先輩なら解けるのか?)
アンモナイト階段と名付けられたこの階段、ただのらせん階段と言ってはいけません・・・
このほかに気になった展示。
こちら、昆虫の標本に見えますが、石の超薄切片で作ったものだそう。その精巧さもすごいですが、よく割れないものです。
こちらは見た目ねっとり甘そうなチョコレート菓子ですが・・・
じつはオイルシェール(油頁岩)。シェールガスが一時期話題になりましたが、シェールとは英語で頁岩のこと。頁岩とは「泥がたまってできた薄い層状に割れやすい岩石」のことだそう。この泥に有機物が多く、長い年月をかけてその有機物が石油になって固化しているみたいです。
これを350℃で乾留すると、1トン当たり57リットルの石油が取れるんだとか。多いのか少ないのかよくわからない。
たっぷり1時間(いや、足りないかもだけどバスの時間があるので)滞在し、次の目的地へ向かいます。
(つづく)
恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(2) [聖地巡礼(舞台探訪)]
(前回からの続き)
川越市内で路地に入って飛び地探しをしていたはずが、気づいたら隣の市にいた。んなわけあるかいと言いたいですがそこはアニメ。現実の世界ではないのです・・・
その飛び地探しに使っていた地図。
どっちが本物だと言いたくなりますが、もちろん本当の地名が入っている下が実際の地理院地図(ここから見れます)。ちょうど中心あたりに、道だけ隣の市という場所があることを示しています。飛び地というより食い込んだ場所ですね。
この地理院地図、これ以上拡大すると詳細図になって飛び地の存在がわかりにくくなるので、あえてこの小縮尺なのでしょう。
アニメでは歩いて行った体になっていますが、実際に行きたい方はこちらから電車に乗りましょう。
5話で出てきた川越駅。地図右上にある上福岡駅までは東武東上線で2駅。
ちなみに下の実際の川越駅の写真は2013年のものです。
さて、その場所に近づいてきました。
尾行を実況ツイートするもんだから、ここに来てばれたの図。
ただの住宅街です。
そこで飛び地の魅力を語るイノ先輩。
ただの住宅街で飛び地について熱く語っております・・・皆さんが訪れた際は、近隣に迷惑にならないよう、別の場所で語りましょう(笑)。
それにしてもすごい再現度ですね。実際に撮った写真をアニメに合わせてトリミングしていますが、そのまんまです。
で、ついに目的の場所を発見。
この右側の道路だけが別の自治体(実際は川越市)、両側の建物はともに同じ自治体(実際はふじみ野市)だそうです。
しかし、実際にはそれを示すものは見つからず、劇中でみんなで自撮りしていた街区表示板(こんな言葉初めて知った)も実際には両側の自治体の名前が記載されています(↓)。
(大井町は上福岡市との合併前の名前)
というわけで、3話の飛び地探しはおしまい。
でも、せっかく5話のシーン(川越駅)を出したので、5話の舞台を少しだけ。
前半で、海から帰るシーンで出てきた電車。
伊豆急行の8000系。座席の色と特徴的な配置ですぐわかりますね(わかる人にはわかるのです)。
この電車の外観は、アニメでははっきり描かれてはいませんでしたが、こんなのです。
その後、ミネラルショー(鉱石の即売会?)にみらと桜先輩で行くシーン。
会場は池袋のサンシャインシティだったようですね。
(そのうちつづくかも)→つづきます
川越市内で路地に入って飛び地探しをしていたはずが、気づいたら隣の市にいた。んなわけあるかいと言いたいですがそこはアニメ。現実の世界ではないのです・・・
その飛び地探しに使っていた地図。
どっちが本物だと言いたくなりますが、もちろん本当の地名が入っている下が実際の地理院地図(ここから見れます)。ちょうど中心あたりに、道だけ隣の市という場所があることを示しています。飛び地というより食い込んだ場所ですね。
この地理院地図、これ以上拡大すると詳細図になって飛び地の存在がわかりにくくなるので、あえてこの小縮尺なのでしょう。
アニメでは歩いて行った体になっていますが、実際に行きたい方はこちらから電車に乗りましょう。
5話で出てきた川越駅。地図右上にある上福岡駅までは東武東上線で2駅。
ちなみに下の実際の川越駅の写真は2013年のものです。
さて、その場所に近づいてきました。
尾行を実況ツイートするもんだから、ここに来てばれたの図。
ただの住宅街です。
そこで飛び地の魅力を語るイノ先輩。
ただの住宅街で飛び地について熱く語っております・・・皆さんが訪れた際は、近隣に迷惑にならないよう、別の場所で語りましょう(笑)。
それにしてもすごい再現度ですね。実際に撮った写真をアニメに合わせてトリミングしていますが、そのまんまです。
で、ついに目的の場所を発見。
この右側の道路だけが別の自治体(実際は川越市)、両側の建物はともに同じ自治体(実際はふじみ野市)だそうです。
しかし、実際にはそれを示すものは見つからず、劇中でみんなで自撮りしていた街区表示板(こんな言葉初めて知った)も実際には両側の自治体の名前が記載されています(↓)。
(大井町は上福岡市との合併前の名前)
というわけで、3話の飛び地探しはおしまい。
でも、せっかく5話のシーン(川越駅)を出したので、5話の舞台を少しだけ。
前半で、海から帰るシーンで出てきた電車。
伊豆急行の8000系。座席の色と特徴的な配置ですぐわかりますね(わかる人にはわかるのです)。
この電車の外観は、アニメでははっきり描かれてはいませんでしたが、こんなのです。
その後、ミネラルショー(鉱石の即売会?)にみらと桜先輩で行くシーン。
会場は池袋のサンシャインシティだったようですね。
(そのうちつづくかも)→つづきます