つくば研究施設めぐり(1)(恋する小惑星(アステロイド)聖地巡礼(3)) [聖地巡礼(舞台探訪)]
(こちらからの続きでもある)
つくば市は筑波研究学園都市として国の研究施設が集められ、集められるということはそれだけ土地がある田舎だったので長らく陸の孤島でしたが、2005年につくばエクスプレスが開通し、都心との行き来が便利になりました。
そんな研究施設は広報施設を併設しているものも多く、国の施設だけあって無料で見れるところが多くあります。前からずっと行ってみたいと思っていたのですが、関東でもそれなりに遠いのであと一押しが欲しかったところに、アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」で研究施設巡りをやっていたので、聖地巡礼がてら行ってみることにしました。
ということで、登場人物たちが住む(?)川越から電車を乗り継ぎ2時間半、つくば駅に到着。
ここからバスに乗って目的地に向かいます。
土日祝日は「つくばサイエンスツアーバス」という、研究施設の広報施設をめぐる路線バスが運行されるのですが、時間がうまく合わなかったので普通の路線バスに乗車。
そしてやってきた1ヶ所目はこちら。
「着いた~!」
産業技術総合研究所(産総研)の中にある地質標本館です。
平日は産総研の無料シャトルバスが運行されており、これに乗ってもよいようですが、この日は土曜日。乗ろうと思ったのに残念。
ここは名前の通り、地質に関する展示館。文字通り「国土」の成り立ちの歴史や、生活と地質のかかわりなどが詳しく紹介されています。
その中でも一番の見どころ(と思っている)は、地質「標本」館だけあって、鉱石や化石の展示室。
もともと鉱石は見ているだけでワクワクする人ですが(国立科学博物館でも見入ってました→こちらの記事でどうぞ)、ここの量は半端ではないです。展示室に入りきらず、入口の外や2階の通路にも展示がされています。
県の石というものもあるそうで、「各地でとれる特徴的な石は県の石に認定されている」(byイノ先輩)んだそうです。
劇中だとこの後京都の桜石に話が行きますが、ちゃんとすぐ横に並んでいます。
石といえば、これも石。
「これ全部でいくらくらいの価値かなぁ?」
鉱石に気を取られがちですが、化石の展示もちゃんとあります。
「おいしそう~」(!?)
鉱石の展示室だけでこんなになってしまいましたが、ほかにも生命の進化やら地層の話なんかも学ぶことができます。
こちらはデスモスチルスという、日本にかつて生息したという哺乳類の骨格標本。見た目は小さいカバのようだったと考えられています。
この巨大な展示は「ジュラ紀の褶曲層」。宮城県石巻市にある露頭を型取りして作成したレプリカですが、地層ってこんなにきれいに曲がるもんなんですね。
劇中で桜先輩が見ていたのはこのショーケースの展示。地学オリンピックというものがあるらしく(昔化学オリンピックというものの予選に出てみたことあったっけ・・・)、石を見て何の鉱石か当てる標本鑑定試験の問題が並べられています。うん、無理ゲー。(桜先輩なら解けるのか?)
アンモナイト階段と名付けられたこの階段、ただのらせん階段と言ってはいけません・・・
このほかに気になった展示。
こちら、昆虫の標本に見えますが、石の超薄切片で作ったものだそう。その精巧さもすごいですが、よく割れないものです。
こちらは見た目ねっとり甘そうなチョコレート菓子ですが・・・
じつはオイルシェール(油頁岩)。シェールガスが一時期話題になりましたが、シェールとは英語で頁岩のこと。頁岩とは「泥がたまってできた薄い層状に割れやすい岩石」のことだそう。この泥に有機物が多く、長い年月をかけてその有機物が石油になって固化しているみたいです。
これを350℃で乾留すると、1トン当たり57リットルの石油が取れるんだとか。多いのか少ないのかよくわからない。
たっぷり1時間(いや、足りないかもだけどバスの時間があるので)滞在し、次の目的地へ向かいます。
(つづく)
つくば市は筑波研究学園都市として国の研究施設が集められ、集められるということはそれだけ土地がある田舎だったので長らく陸の孤島でしたが、2005年につくばエクスプレスが開通し、都心との行き来が便利になりました。
そんな研究施設は広報施設を併設しているものも多く、国の施設だけあって無料で見れるところが多くあります。前からずっと行ってみたいと思っていたのですが、関東でもそれなりに遠いのであと一押しが欲しかったところに、アニメ「恋する小惑星(アステロイド)」で研究施設巡りをやっていたので、聖地巡礼がてら行ってみることにしました。
ということで、登場人物たちが住む(?)川越から電車を乗り継ぎ2時間半、つくば駅に到着。
ここからバスに乗って目的地に向かいます。
土日祝日は「つくばサイエンスツアーバス」という、研究施設の広報施設をめぐる路線バスが運行されるのですが、時間がうまく合わなかったので普通の路線バスに乗車。
そしてやってきた1ヶ所目はこちら。
「着いた~!」
産業技術総合研究所(産総研)の中にある地質標本館です。
平日は産総研の無料シャトルバスが運行されており、これに乗ってもよいようですが、この日は土曜日。乗ろうと思ったのに残念。
ここは名前の通り、地質に関する展示館。文字通り「国土」の成り立ちの歴史や、生活と地質のかかわりなどが詳しく紹介されています。
その中でも一番の見どころ(と思っている)は、地質「標本」館だけあって、鉱石や化石の展示室。
もともと鉱石は見ているだけでワクワクする人ですが(国立科学博物館でも見入ってました→こちらの記事でどうぞ)、ここの量は半端ではないです。展示室に入りきらず、入口の外や2階の通路にも展示がされています。
県の石というものもあるそうで、「各地でとれる特徴的な石は県の石に認定されている」(byイノ先輩)んだそうです。
劇中だとこの後京都の桜石に話が行きますが、ちゃんとすぐ横に並んでいます。
石といえば、これも石。
「これ全部でいくらくらいの価値かなぁ?」
鉱石に気を取られがちですが、化石の展示もちゃんとあります。
「おいしそう~」(!?)
鉱石の展示室だけでこんなになってしまいましたが、ほかにも生命の進化やら地層の話なんかも学ぶことができます。
こちらはデスモスチルスという、日本にかつて生息したという哺乳類の骨格標本。見た目は小さいカバのようだったと考えられています。
この巨大な展示は「ジュラ紀の褶曲層」。宮城県石巻市にある露頭を型取りして作成したレプリカですが、地層ってこんなにきれいに曲がるもんなんですね。
劇中で桜先輩が見ていたのはこのショーケースの展示。地学オリンピックというものがあるらしく(昔化学オリンピックというものの予選に出てみたことあったっけ・・・)、石を見て何の鉱石か当てる標本鑑定試験の問題が並べられています。うん、無理ゲー。(桜先輩なら解けるのか?)
アンモナイト階段と名付けられたこの階段、ただのらせん階段と言ってはいけません・・・
このほかに気になった展示。
こちら、昆虫の標本に見えますが、石の超薄切片で作ったものだそう。その精巧さもすごいですが、よく割れないものです。
こちらは見た目ねっとり甘そうなチョコレート菓子ですが・・・
じつはオイルシェール(油頁岩)。シェールガスが一時期話題になりましたが、シェールとは英語で頁岩のこと。頁岩とは「泥がたまってできた薄い層状に割れやすい岩石」のことだそう。この泥に有機物が多く、長い年月をかけてその有機物が石油になって固化しているみたいです。
これを350℃で乾留すると、1トン当たり57リットルの石油が取れるんだとか。多いのか少ないのかよくわからない。
たっぷり1時間(いや、足りないかもだけどバスの時間があるので)滞在し、次の目的地へ向かいます。
(つづく)