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西武秩父線沿線徒歩の旅(3) [鉄道沿線徒歩の旅]

(前回からの続き)

再び電車が見えてきたということは、駅が近いということ。
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次の駅は正丸駅です。
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時刻は12:03、吾野駅から6.3km。
駅前が広く、売店などもあることからも、ここが観光の拠点となっていることがわかります。
観光というよりハイキングの拠点かな。
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正丸駅の先には、西武線で最も長いトンネル「正丸トンネル」が口を開けています。
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全長4,811mで、建設時は私鉄最長のトンネルでした。あまりにも長いので、トンネル内に行き違いのできる信号場があります。

しかしこちらは徒歩の旅、鉄道トンネルを歩くわけにはいかないので、道路を使ってこの山を越えます。通るのは国道の正丸トンネルです。
そこにたどり着くまでに坂をどんどん登っていくのですが、途中にこんなものが。
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「帝王切開術発祥の地」碑
今でこそ出産時の帝王切開は選択肢の一つとしてすぐ出てきますが、
この日本初の帝王切開は麻酔なし、しかも1852年ということで、鎖国中の江戸時代にオランダの医学書の翻訳本を頼りに執刀するという、まぁ碑文だけ読んでもなかなか壮絶な環境下で行われたということが伝わってきます。
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その場所がこの近くとのことで、碑が1987年に建てられています。
放っておいても母体が死ぬ、街に行くにも時間がない(こんな山奥です)、ほかに手がないから一か八かやってみようという勢いだったのかもしれませんが、それに加えてここまでできる医者が当時この地にいたというのが、またすごいことですね。

その先はとうとう正丸トンネル。
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長大トンネルらしく、ラジオの案内なんかもあります。
そして、ここには「自転車・歩行者 危険」との表示と共にう回路も示されているのですが、そのう回路は正丸峠を越える峠道。しかもトンネルの距離プラス8kmあります。
8kmプラスはさすがに無理なので、危険を承知でトンネルへ。

というわけでやって来ました正丸トンネル。
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全長1918mの道路トンネルで、幅は2車線ギリギリといったところです。
通行量が多く、自転車は確かにやめた方がいいかもしれませんが、歩行者は側溝の上を歩道代わりに歩けば、まぁ何とかなります。
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大型車が来るととんでもない迫力ですけど。
(大型車が来た場合は、風圧で持っていかれないようにするためと、ミラーがぶつからないようにするため、立ち止まって躱しています)
長大トンネルを歩くことなんてなかなかないので、内部をちょっぴり観察。
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非常通報装置なんて、なかなか見ないですよね(扉は開けていません)。
トンネル内にもしっかり表示される市境。
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ところどころ、残り距離を示す電光掲示が設置されていました。
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(実際は上り用下り用(写真では左右)が交互に点灯)

1.9kmを抜けるのに約25分かかり、ようやく太陽の下へ。
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これはなかなか達成感ありました。何度もやりたいとは思いませんが。

鉄道はもう少し低い位置を4.8kmのトンネルで抜けていくので、次の駅にたどり着くにはもう少しかかりそうです。
駅間が長いので、1回1駅の紹介になってしまっていますが、ちゃんとゴールしますのでお付き合いください。

(つづく)
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