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雪の信州 鉄道の旅(8)~北越急行「超快速」~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

雪の信州鉄道の旅と言っておきながら、すでに新潟県に入っていますが、それはご愛嬌ということで。

十日町では、北越急行に乗り換えます。
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この高いところにある銅像、背景のコントラストの無さも相まってか、どの角度から見ても何の銅像なのかさっぱりわからないという・・・

一本前に普通列車が出ているのですが、そのあとの列車がちょっとしたネタなのと、それに乗ったほうが越後湯沢に早く着くので、一本見送りがてら、JRの駅側にあるスーパーで遅い昼食。
そして乗り込むのがこちらの電車。
HK-100.jpg
北越急行の超快速。車両はHK100形。窓についている金網は、どこぞの国の投石防止ではなく、雪によって窓が割れるのを防ぐための装備です。

この「超快速」という種別、快速よりも早いからこんな名前なんですが、新快速でも特別快速でもなく「超快速」というのは、登場時「また変わった種別があらわれた」と思いましたね。
車内でもしっかり超快速と案内。
kaisoku.jpg
気になるのはこの英訳ですが、Special Rapid?Super Rapid?いいえ、
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「"Cho"rapid」です。まさかのそのままローマ字読み・・・

この列車は2両編成でしたが、ほぼ満席。しかも、後ろの車両は特別仕様の「ゆめぞら」でした。どう違うのかというと、「ゆめぞら」はトンネルに入るとこうなります。
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トンネルだらけの北越急行で、トンネルも楽しんでもらおうというスタイル。

トンネルを抜ければそこは雪の中。真っ白な景色をひたすら突き進みます。
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北越急行は六日町までで、その先はJR上越線なのですが、境界駅でそこそこの大きさの駅なのに「超」の名にかけて通過。運転士もそのままJRに乗り入れます。
スキー客で人があふれそうになっている途中駅を警笛を鳴らしながらすっ飛ばし、これまたスキー客でごった返す越後湯沢駅に到着。
yuzawa.jpg
この列車、十日町の次は終点越後湯沢なのでした。

ちょうどおやつ時間なので、乗り継ぎ時間の13分で急いでおやつ(?)を買い込み、次に乗るのは上越線の普通列車。
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E129系4両編成。これでかの有名な駅に向かいます。

(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(7)~雪の飯山線~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

この年のいいやま雪まつりの会場の最寄り駅は、実は飯山駅ではなく、隣の北飯山駅です。
飯山駅に戻るのも面倒なので、北飯山駅から飯山線の旅を再開することにしました。
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この雪の量、さすが豪雪地帯です。
公式にはあまり案内されていませんでしたが、北飯山駅には雪まつりへの案内が掲載されており、徒歩約3分となっていました(雪に慣れていれば)。
ホームはこんな感じ。
plat.jpg
1面1線の小さな駅ですが、しっかり除雪されていました。放っておくと駅名標が埋もれるくらいの雪です。

そこへ、越後川口行の列車が雪を巻き上げながらやってきました。
kiha110.jpg
なかなか絵になりますね、これ。
雪まつり目当てと思われる乗客をどっと降ろし、空いた車内へ。途中から乗っていい席取れるかなと思いましたが、杞憂でした。18きっぷシーズンをはずせば、結構列車は空いています(それはそれで心配だけど)。

北飯山の2つ先、戸狩野沢温泉で、停車時間中に2両のうち1両を切り離し。
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1両でも1人1ボックス使えるほどの乗車率で先へ進みます。
せっかく「いいやま雪まつり号」でもらった野沢菜漬があるので、雪景色を見ながらあたたかいお茶(ホテルで作った)を飲みながらいただきます。
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真っ白・・・

戸狩野沢温泉から40分少々で、次の主要駅、森宮野原駅に到着です。
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ここは、JRの駅で積雪量No1を誇る駅。記録は昭和20年のことですが、積雪は7.85mだったとか。その高さを示す標柱が、線路際に立っています。
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左の標柱です。この日も半分くらいは埋もれていました。
しかし駅前はしっかり除雪されており、しっかり道路が見えています。この雪の量を除雪するのは相当な労力でしょうね。
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その代わりに、何もないところには雪の山が出来上がっています。

この先もずっと白黒の世界。
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列車の音も雪に飲み込まれ、静かに走っていきます。
途中駅ではこんな光景も。
ashidaki.jpg
これつぶれないんですか?

森宮野原からさらに40分程度で、北越急行との乗換駅である十日町に到着。
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列車はここで30分程度停車した後、終点の越後川口まで行きますが、ここで下車。遅めの昼食にして、北越急行に乗り換えることにします。
(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(6)~「おいこっと」といいやま雪まつり~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

翌朝起きたら、雪国でした。
どのくらい変わったかというと、
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善光寺平も前日とは打って変わって真っ白に。ようやく「雪の信州」になってきました。

松本駅から快速列車で長野駅に到着。ここから臨時列車の「いいやま雪まつり号」に乗車します。
車両はキハ110改造の「おいこっと」車両。
oykot.jpg
通常は飯山線を十日町まで走るところを、「いいやま雪まつり」開催日には飯山駅止まりの列車として運行されます。「おいこっと」とは、「東京」をローマ字にして(TOKYO)、逆から読んだもの(OYKOT)です。
車内はこんな感じ。
inside.jpg
(下車時に撮影)
内装がちょっぴり豪華になっていたり、観光案内用のモニターが通路上についていたりと改造はされているものの、座席配置やつり革は元の車両の特徴をしっかり残しており、通常時にもそのまま営業に入れる作りです。

「いいやま雪まつり号」に乗車中の40分間に、ジャズの演奏があったり、野沢菜漬の配布があったりなど、真っ白な外の世界と違ってほっこりする車内です。さらには、雪まつりで使える「甘酒ぜんざい」無料券がついてきたりと、サービス旺盛です。
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ちなみに、この↑写真、ひじ掛けに収納されているテーブルに乗せて撮ったのですが、この席はロングシート部分の座席。机のあるロングシートなんて、なかなかないですよね(ロングシートと言ってますが、2席づつテーブル収納のひじ掛けがあります)。

40分で飯山駅に到着。
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一地方都市の駅ですが、新幹線が乗り入れるため立派な駅です。
駅前には本物に雪をくっつけたのか、100%雪なのかわからない灯篭が置いてありました(Googleストリートビューを見ると、もともと灯篭はないので100%雪かと)。
駅前の通りに出ると、道の真ん中には融雪用の水が噴き出していました。
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知識としては知っていても、実際に見るのは初めてでした。

せっかく早起きしてここまで来たので、ぜんざいの無料券を使うためにも(笑)雪まつり会場に向かいます。
ちょっと距離があるので有料のシャトルバスも出ているのですが、途中にも雪像があるというので歩いて向かうことに。
途中にあった雪像はこちら。
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?雪像が雪に埋もれてます・・・

街中を歩くこと約20分で会場へ。
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平成最後の雪まつりということか、入口の雪像には大きく「平成」の文字が。
会場内には所狭しと雪像が並べられていました。
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こちらは長野県のマスコット、アルクマ。奥は平成の天皇皇后両陛下だそうです。どちらも雪が積もって輪郭が怪しくなってきています・・・
ぜんざいもいただき、雪まつりを堪能しました。
わかったこと→雪の多いところで雪まつりをやると雪像が埋もれてわからなくなる

この後は、最寄り駅から飯山線の旅です。
(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(5)~軽井沢→松本~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

軽井沢からは、北陸新幹線長野開通時にJRから切り離されたしなの鉄道で西へ向かいます。
乗車するのは15:08発の快速長野行。1本前の列車に乗っても乗り継ぎ列車が同じになるので、1時間近く軽井沢駅で時間をつぶします。

軽井沢駅のしなの鉄道駅舎がこちら。
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旧駅舎を再現した駅舎です。中は入るとパッとわかりますが、水戸岡デザインです。

使用していないホームには、かつて横川軽井沢間で活躍した電気機関車が保存されています。
最後を飾ったEF63と
EF63.jpg
アプト式時代最初の電気機関車です。
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このホームは信越本線時代からそのままなのか、かつての駅名標(と思われるもの)がそのまま展示されていました。
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時間があるので駅の反対側のショッピングモールにも行ってみたのですが、なかなかに広く、飲食店街だけ眺めて戻ってきました(というか、飲食店街の反対側へ抜ける方法がわからなかった)。
ということで、ホームへ。
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115系3両編成。しなの鉄道ではJRからの払い下げの115系がいまだに数多く活躍しており、それぞれが昔の塗装などを再現して走っています。今回は旧長野色(だそうです、見覚えない)。
車内は中国人とみられる観光客でいっぱい。各々が乗車券を持っているところを見ると、ひと時のツアーで押し寄せる観光客とは違うようです。ただほとんどの人は御代田までで下車。このあたりって、何があるんですか?

御代田で程よい乗車率になり、次の小諸でさらに下車しがらがらに。上田でまとまった乗車がありと、大きい街ごとに乗車率が大きく変わります。そしてJRとの境界駅である篠ノ井に到着すると大勢の人がホームで待っていました。
3セクとJRを直通する列車に乗ると、JRに入った途端乗客が増えるというのはよそでも経験ありますが、並行在来線になるのにJRが手放さなかった理由がよくわかります・・・。

こちらは篠ノ井で下車し、松本方面へ。
この区間といえば、有名なこちら。
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姨捨駅から望む善光寺平。この日も何人かが車外で写真を撮っていました。

定刻から若干遅れて松本に到着。
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松本駅の列車到着時の放送は何とも言えない味があります。
駅舎にはイルミネーションが施されていました。
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まだ17時半と、いつもの旅よりちょっと時間が早いですが、本日はここまで。友人と飲みに行ったりした後、ここで宿泊です。

(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(4)~碓氷峠徒歩の旅編(4)~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

国道に出て、軽井沢方面に歩き始めます。国道は鉄道と違って地形に逆らわずくねくねと曲がっているので、廃線跡に比べてなかなか先に進まないもどかしさはあります。
どれだけくねくね曲がっているかというと、この国道、カーブに番号が振ってあるのですが、熊ノ平駅からトンネル一本分でカーブが11か所もあるくらいです(熊ノ平駅下が82番、次のトンネル出口付近が93番)。
そのトンネル出口がこちら。
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前回最後に熊ノ平駅から見た3つのトンネルのうち一番左の古そうに見えるトンネルのはずですが、中は非常に近代的。このトンネルは中が舗装されており、入口にはしっかりした柵もついているので、熊ノ平駅までの車道として使われているようです(地図にも記載あり)。
このすぐ横は、最後まで列車が走った旧線。
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いつ列車が来てもおかしくない雰囲気です。
ちなみにこの両者の位置関係はこんな感じです。
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この先も、国道と廃線はつかず離れず・・・
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きれいに寄り添っている区間もありますが、内部は整備されてなく、また国道とトンネル内部に大きな段差があったりするので、トンネルでショートカットしようというインチキは考えないほうがいいでしょう。

旧線の下り線は、旧旧線を活用して作られたとWikiにはありましたが、このように完全に別線として作られている部分もあります。ただ、その先、旧線に寄り添っていく旧旧線の姿も。
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この先で合流するんでしょうか?

国道は地形に沿って峠に向けてぐいぐい上っていきますが、鉄道はわざわざ峠のてっぺんまで登る必要はないので、軽井沢駅に向けて徐々に坂を登っていきます。そのため、途中で廃線が見下ろせるところも。
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木がじゃまで見にくいですが、下のほうに線路が通ってます。夏だったらおそらく見えなくて素通りでしょう。
ここまで登ってくる道はこんなにくねくね。
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そこに見えているところまですぐに着けないもどかしさ。
こんな山の中の峠道なので、歩いている人は皆無です。車も普通はバイパスを経由するのでそんなに多くありません。そのせいで安心しているのか、途中道端にツキノワグマを発見!国道から一段下がったこところにいたのでおそらくこちらには来れない場所でしたが、実際に出会うと「ある~日、森の中♫」などという余裕はなくなりますね。
ちなみに写真を撮ろうとしたのですが、周りが静かすぎてカメラを出すためチャックをあけたらその音に気付かれたので断念しています・・・

熊ノ平駅を出てひたすら歩くこと約1時間半、とうとう碓氷峠の頂上に到着です。
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この先は長野県軽井沢町です。峠を越えるといきなり開けて町になるのがこの峠の特徴で、ほぼ一方的に軽井沢方面に向けての上り勾配。このような峠を片峠と言うそうです。
とはいえ、一応峠なので、この先は少しだけ下り坂。そのうち下から2組の線路が近づいてきます。
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手前はたどってきた旧信越本線の廃線跡。奥のきれいな施設は北陸新幹線です。新幹線の開業で、長距離旅客は新幹線にシフトし、取り残された在来線のうち、人も少なくコストもかかる横川軽井沢間のみが廃止されたのでした。

峠から20分程度で、観光客でにぎわう軽井沢駅に到着。
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遠くに見えるスキー場や、駅近のショッピングモールには多くの観光客が来ていました。

時刻は14時過ぎ。ここからようやく列車に乗って、長野方面へ向かいます。
(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(3)~碓氷峠徒歩の旅編(3)~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

碓氷第3橋梁を出発し、また人気(ひとけ)のないトンネルへと歩き出します。
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すぐのトンネルから後ろを振り返って撮影)
このトンネルの入り口に温度計がかかっており、0℃を示していました。

途中、中でS字に曲がったトンネルがあったり、
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蒸気機関車の煙抜き用に上に穴が開いたスノーシェッド(かな?)があったり、
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と、いかにも廃線跡な遊歩道が続きます。

碓氷第3橋梁でも若干パラパラ降っていたんですが、とうとう本格的に雪が降ってきました。
snow.jpg

そして、碓氷第3橋梁から20分かからずに遊歩道の終点、熊ノ平駅に到着。ここで一旦遠ざかっていた旧線が合流してきます。
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今にも列車が来そうな雰囲気ですね。昭和41年には駅から信号所に降格されていたようですが、もともと保線担当者の宿舎があったようで、土砂崩れが発生した際に犠牲になった職員を慰霊する碑があったりもします。
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ちなみにこちらが抜けてきたトンネル。
3tunnnel.jpg
真ん中が遊歩道化された旧旧線、右がその付帯設備の突っ込みトンネル(先は行き止まり)。左が最後まで列車が走っていた旧線の下り線です。この写真の左にさらに旧線の上り線トンネルがあります。
軽井沢方面はこんな感じ。
for-karu.jpg
右2本が旧線トンネル。奥の線路の勾配がこれまたすごいことになっていますね。

遊歩道はここまでなので、案内に従って国道へつながる階段を下ります。
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さて、ここまで遊歩道を約6km歩いてきたわけですが、この先軽井沢まではまっすぐな鉄道の営業キロで約5km。くねくね曲がっている国道経由だと約8.5kmあります(碓氷峠まででも7km)。
廃線跡は立ち入り禁止(イベントで入れる日が設定されている)なので、必然的に国道を歩くことになります。

これで廃線跡とはお別れかとは思ったのですがこの先も案外廃線跡を見ることができるところがあるので、それを見ながら軽井沢に向けて歩いていきます。
(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(2)~碓氷峠徒歩の旅編(2)~ [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

旧丸山変電所から1kmほど行くと、いったん下り線の下をくぐって反対側に出ます。
そこにあるのが、地方によくあるような温泉施設、「峠の湯」です。温泉がメインですが、休憩所で食事もできるので、この先補給地点もなさそうなのでちょっと早いですが昼食(10:00過ぎだけど)にします。
料金システムも、入浴込みで何時間いくらというよくあるパターンですが、食事だけの場合受付で申し出ると1時間は無料で入館でき、休憩所兼食堂が利用できます。
そこで、あたたかい「おっきりこみ」なるもので昼食に。
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ぐつぐつしながら出てきました。山梨の「ほうとう」と何が違うのかと問われると、全くわからない・・・。これまで食べたほうとうとの違いは思いつくところ、ほうとうにはカボチャが入っていて概してどの店も量が多い、というくらい?

この峠の湯の前で、線路が二手に分かれます。
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奥が旧線跡、手前がトロッコの終点と、その横に延びるこれから歩くルートです。
この遊歩道、廃線跡を使ったものではないのかと思う人もいるかもしれませんが、この区間には廃線は2つあり、一つは1997年に新幹線開業と同時に廃止になった線路(旧線)、もう一つはさらに昔ラックレール(歯車)式の電気機関車で登っていた1893年に開業した最初の線路(1966年廃止)(旧旧線)です。遊歩道として整備されているのは、正しくは後者です。

というわけで、この先は旧旧線の上を歩いていきます。
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こちらが峠の湯からすぐの最初のトンネルですが、レンガ積みのトンネルが出てくると古さが実感できます。
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中は薄暗いですが、遊歩道として整備されているだけあって、内部にはしっかり照明がついており、歩く分には問題になりません。
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ちょっとした谷をまたぐ橋もレンガ積み。
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よく見ていないとうっかり通り過ぎてしまいそうです。

このようなトンネルの連続を見ると、いかにも廃線跡という感じで盛り上がってきます。
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この遊歩道で最も有名どころは、碓氷第3橋梁、通称めがね橋です(長崎の眼鏡橋以外を眼鏡橋と呼ぶのはいつも引っかかるのですが、最近は石積みやレンガ積みのアーチ橋を指す一般名詞化していますね・・・)。
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高さ31m、長さ87.7mの、巨大なレンガ積みアーチ橋です。ちょうどすぐ下に国道も通じており、下からも見上げることができます。
3bridge2.jpg
まぁ、降りたからにはもう一度てっぺんまで登らないといけないんですけど・・・
ほとんどの人が車でやってきて、国道から階段を上がり見学をしているようで、橋周辺にはそこそこの人数がいました。しかし、遊歩道のトンネルへ入っていく人は皆無。みなさん、「こんなトンネルもあるんだぁ」と覗いてはいるものの、歩いていく人はいませんでした(ここまですれ違ったのも数人ですし)。
ちなみに橋から北を見ると、旧線の橋が見えます。
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(写真右奥)

ここまで横川駅から約5kmです。この先もう少し遊歩道が続いているので、さらに遊歩道を進みます。
(つづく)
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雪の信州 鉄道の旅(1)~碓氷峠徒歩の旅編(1)~ [旅行(甲信越)]

冬、しかも年末年始休みを過ぎると、冬のレジャーはともかく、この寒い季節は一般的に旅行業界は閑散期。でも、この時期しか見られない冬の景色があることも事実。せっかくなので、真冬に雪の多いところを旅してみようと思い、大雪で有名な長野県北部を目指すことにしました。使用した切符は、JR東日本の南部とその周辺私鉄が2日間乗り放題になる「週末パス」です。

例のごとく、まっすぐ目指したのではつまらないので、1日目は碓氷峠を越えることにしました、「徒歩」で。
碓氷峠といえば、かつては信越本線の列車が機関車の助けを借りて走り、廃止後はバスがその代わりを担っているところですが、今回は徒歩で越えます。

早朝に家を出て、碓氷峠の入り口、横川駅には9時過ぎに到着。
横川駅といえば峠の釜めしの「おぎのや」で有名な駅ですが、駅前にその本店があり、資料室が併設されています。
yokokawa.jpg
奥が横川駅、右がおぎのや本店、左が資料室。

まだ朝なので釜めしは食べずに碓氷峠へ向けて出発。
途中の熊ノ平駅までの約6kmの区間は、廃止となった区間が遊歩道として整備されており、ハイキングコースとなっています。
駅近くには、わかりやすい看板が立っています。
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始めは旧機関区を再利用した碓氷峠鉄道文化むらの脇を進みます。
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多数の車両が展示されている横に、実際にここで活躍していた電気機関車を運転できる線路が整備されています。上の写真の一番左の車両がまさに運転体験中の車両。少々お値段はしますが、本物の電気機関車を運転できるのはここだけではないでしょうか。

鉄道文化むらの敷地を越えると、その先はずっと上り勾配の峠道。
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左の線路は、先ほどの運転体験の線路の延長線上ですが、ここまで来るのは途中まで線路を共用しているトロッコ列車のみです。途中にある「峠の湯」までの2.6kmを、旧信越本線の下り線(勾配は上ってますが・・・)を使って運行されています。

そういえば、雪を見に来たはずなのに、まったく雪がありません。峠の群馬県側は、そんなに雪は降らないんでしょうか。ただ、温かいというわけではなく、線路脇に流れ出る水はしっかり凍ってつららになっていました。
turara.jpg

歩くこと30分、なにやらレンガ造りの建物が見えてきました。
maruyama.jpg
こちらは旧丸山変電所。明治45年に建てられたもので、発電所からくる交流電流を機関車が使う直流に変えるとともに、電力補助のための蓄電池を設置していた場所です。当時の架線の電流は直流650V。今だと路面電車や一部の地下鉄のレベルですね。
なお、表側はしっかり修復されていますが、
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裏側は修復しきれなかったのか、当時のまま(かどうかはわかりませんが)残っています。
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この先はさらに勾配が急になるようですよ。
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(つづく)
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関西電力黒部ルート見学会+αの旅(14) [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

富山からは、またまた路面電車に乗ります。
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旧JR富山港線を引き継いでLRT化した富山ライトレール「ポートラム」です。ほとんどは旧富山港線の線路を使っていますが、富山駅周辺は新線を建設し路面電車化されています。
東岩瀬駅には、そのことを示すかのようにJR時代のホームが。
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普通の列車とはこんなに高さが違う・・・。
この車両、路面電車なんですが、路面区間を抜け鉄道線区間に入るとまぁ飛ばす飛ばす。ディーゼルカーが走っていたJR時代より早いんじゃないかとも思ったのですが、実際には駅数の増加や路面区間の新設で所要時間は数分伸びているよう。まぁ、所要時間を数分犠牲にしても本数は倍以上になったんだから、相当便利になったものです。

終点の岩瀬浜駅に到着。
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このように、バス停が電停に横付けというのがここの特徴。特に、フィーダーバスという富山ライトレールに接続して運行されているバスは30分に1本と、地方部にしては十分な利便性。2路線あるうちの1つ、岩瀬・大広田・浜黒崎ルートに乗車しました(上写真左のバス)。

フィーダーバスは、この地方でのみ使えるICカードで乗車すると1割引き、ライトレールからの乗り継ぎだと半額になります。バスとライトレールを乗り継ぐと、現金で400円のところ、280円になります。これなら利用しやすいですね。
とはいえ、平日の昼間だからか、乗ったのは私含め2人。なかなか寂しい。
終点の水橋漁港前まで乗ったのは私だけでした。
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こちらが漁港。
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漁港の入り口には、観光案内版とともに、「蛍いか群遊地」の看板が立っています。

ここから、JRの水橋駅へ向けて約20分の歩き。
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途中には神社や寺が多く、入り組んだ路地が多いので、昔からの町のようにも見えますが、道を一本隔てると真新しいマンションや一軒家が建っています。富山からJRなら2駅約10分なので、ベッドタウン化が進んでいるのでしょうか。

ちょうど12時頃なので、途中のコンビニで昼食を買って、水橋駅に到着。
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小さい駅です。ここから帰路につきます。ちなみに、富山方面から来た列車から降りたのは10人ほどいましたが、乗ったのは私だけ。
トンネルの中の筒石駅を見たり、
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北越急行沿線に謎のオブジェを眺めたり・・・
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最後は越後湯沢から新幹線で帰ってきました。

(「関西電力黒部ルート見学会+αの旅」おわり)

関西電力黒部ルート見学会+αの旅(13) [旅行(甲信越)]

(前回からの続き)

越の潟からわずか5分の船の旅。
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運賃は無料です。というのも、元々橋の架かる湖だったところを港を作るために開削したので、交通の便を確保するために運行を開始したものだから。大きな新湊大橋ができた後も、歩行者には不便ということで残っているのだとか。

向かいの堀岡発着場に到着。
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待合室の設備はどちらも必要最低限。
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飾り気なしで、いかにも地元民向けのイメージですが、こうやって観光ルートに取り入れるといいアクセントになりますね。

待合室の目の前には、新港東口というバス停があります。今回はここから射水市コミュニティバス「きときとバス」に乗車。
kitokito.JPG
ちっちゃいバスがやってきました。ここが始発なのですが、運転手さん、わざと4分ほど遅らせて出発。次の接続が8分しかないのでちょっぴりひやひやもの。さてどうなるのか・・・
街中を走っていくと、途中にこんな道が。
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バスの通っている道路の横に並行する道が・・・。これはかつて、富山と現万葉線の新湊とを結んでいた富山地方鉄道射水線の廃線跡。自転車道として一部が整備されているようです。

さて、4分遅れて出発したこのバスですが、コミュニティバスらしく入り組んだ道を走っていくものの、途中のバス停はどんどん通過。終点の小杉駅に到着した時は見事定刻でした。
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運転手さん、わかってて遅らせていたんですね。乗車人数は、座席が全部埋まるほどでした。平日朝遅くのコミュニティバスとしては結構乗ってるほうかな?

ここからちょっとだけJRに乗って富山へ向かいます。

(おまけ)
コミュニティバスから見えた、タバコの自販機のステッカー。
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ブレブレですが、よく見ると「射水市にはたばこ税が6億4500万円納められ、暮らしに大きく役立っております」「たばこを買いましょう」などと、たばこを奨励するかのような文言が。お金のことになったら本音で勝負!いやはや、喫煙への風当たりが強い今日、こんなステッカーを貼る勇気に感服です・・・

(つづく)
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