SSブログ

いろいろ初体験の選挙2014 [日常]

昨日は総選挙でしたね。衆院選(小選挙区・比例)、最高裁国民審査、県議会選と、まぁ4枚も投票用紙を書いたのも初めてでしたが、そのほかにもいろんな初体験をしてきました。選挙なんて数年に1回しかないので、貴重な社会科見学です・・・

投票開始は午前7時。ちなみに投票所は今回全国で48,620ヶ所だったそうです。そんなにあるのか・・・
というわけで、朝6時50分に投票所へ。1番乗りでした。
投票所に1番乗りすると、俗に「零票確認」と言われる、「投票箱に何も入つていないことの確認」(公職選挙法施行令第34条)ができます。初体験!前回他の選挙区で5分前に行ったら2番目で悔しい思いをしたので、今回は10分前に行ってみたのでした。
投票所で空の、しかも鍵が開いた状態の投票箱を見ることができるのはこのときだけ。選挙管理委員会間の違いなのか、この零票確認の後に、確認した旨のサインを求められるところもあります。まぁ、それだけと言っちゃぁそれだけ。
ちなみにこの投票箱、鍵を2つかけますが、これも先述の公職選挙法施行令に書かれていること。あと、記載台は他人から見えないようにすることなんかも書かれています。
選挙管理委員会間の違いと言えば、本人確認や投票用紙の交付方法もそれぞれ違うんですね。本人確認は今回無きようなもの。投票所入場券を示せば氏名確認でおしまい。これまでは誕生日を答える形式だったので、本人確認として最低限のことはやってるなという感じだったのですが・・・。投票用紙もこれまで機械で1枚ずつ出てくるものしか見たことなかったので、それが当たり前と思っていましたが、今回はドンと積んであるところから1枚ずつ取って渡す形式。いたって原始的。無駄に機械に金かけるよりはいいとも考えられますかね。

投票を終えて帰ろうと出口を出たら、A新聞の腕章を付けた人がアンケートに来ましたよ。出口でやるから出口調査。はじめてやってるの見ました。本当にやってるんですね(笑)。
アンケートはA4の紙1枚で、選択肢に丸を付けるもの。誰に投票しましたか、どの党に投票しましたかに加え、普段の支持政党はどこですか、アベノミクスは成功していると思いますか、生活はよくなりましたかなどの世論調査もちゃっかり。これを集計して「アベノミクスが成功していると思っている人の何割が自民党に投票しています」なんて報道ができあがるのかな?
あと、私の書いた用紙だけ色が違ったんですけど、なんか意味あるんですか?

投票をしたので、せっかくなんでこの投票用紙がどうなるのか追いかけましょう。
ということで夜8時前、選挙区内の開票所にやってきました。お初です。
before.JPG
開票所は誰でも見ることができます。ちなみに開票所は今回全国で1,978ヶ所だそうです。
開票は夜8時から。あれ、投票が夜8時までじゃなかったっけと思う人も多いでしょうが、ニュースでもよく「『一部の投票所を除き』夜8時まで」って言っていますよ。まぁ、その「一部」が今回17,107ヶ所。実に全投票所の3分の1を超えているわけですが・・・
それはともかく開票の流れを説明!
運ばれてきた投票箱は、開票開始の合図とともに鍵が開けられ、机の上にバサーッ。
kaihyo.JPG
まずは総出で票を仕分けます。各人が候補者数プラス1のトレイを持っていて、それぞれの候補者の票と疑問票とに分けます。疑問票とは、余計なことが書いてあったり、何が書いてあるかわからなかったり、同じ苗字の候補者がいるのに苗字しか書いてなかったり、白票だったりと、とにかくイレギュラーな票のこと。これの行先については後ほど。
仕分けの後ろでは、開票立会人が、空になった投票箱を確認しています。
kara.JPG
得票に明らかな差があれば、この時点で各人が仕分けた票の厚みを見ることでだいたい誰が当選したかまでわかってしまいます。そのため、見学に来ている人(参観人という)のなかには、双眼鏡でのぞいている人もいます(何と測量機でのぞいている人までいました!)。

仕分けられた票は隣の机へ。
check.JPG
こちらは点検係。仕分けに間違いがないか確認しているみたいです。比例代表ではなんかでかい機械(自書式投票用紙読取分類機・・・手書きの投票用紙を仕分けしてくれるすぐれもの。ただ、仕分けの原理を理解していないと思わぬ落とし穴にはまってのちのごたごたにつながることも)を使っていました。
確認が終わったら、今度は数えます。
count.JPG
計数係。銀行でお札を数える機械の投票用紙版のような機械(計数機)で票を数えていきます。間違いのないように2回通し、200枚ずつにしていました。たまにご機嫌ななめの機械もあるようで、詰まることも・・・。その200枚を横に座っている括束係が輪ゴム留めしていきます。

輪ゴム留めされた投票用紙は、いくつかまとめて開票立会人のもとへ。
tachiai.JPG
3人がOKのハンコを捺しています。はじめはパラパラ見ていたのですが、どんどん来るので次第にハンコを捺すだけの流れ作業に。中身どうこうより、ちゃんとした手続きを経て開票されたものですよという意味が強いのかもしれませんね。
3人のハンコが捺された投票用紙は最終的に選挙長(そんな人居るんだ・・・)のもとに集められていました。
master.JPG
ここに集計係がいて、最終的に集計を行っているみたいです。

括束係の横に、ちょっとまったりとした雰囲気の机がありました。
judge.JPG
ジャッジメントですの(笑)。審査係です。仕分けで疑問票とされた投票用紙はここに集まってきます。
それぞれの投票用紙を見て、たまには選挙公報とにらめっこしながら、誰に投票されたものかをここで判断していきます。誰だかわからないけど無効票でもないというものは、各候補者に按分したりもします。それが得票数に小数点以下が出てくるワケ。
雰囲気はまったりしているように見えますが、数票差で当落が決まるような激戦になると、ここの判断基準で後々もめることになるという、ある意味もっとも責任の重い係かもしれませんね。

さすがに開票終了までいることは無理なので、1時間ほどで会場を後にしました。

せっかくの選挙なので、零票確認、出口調査、開票所参観と、いろんな初体験をしてみました。選挙というと単に票を入れて数えるだけの単純な作業に見えますが、いろいろと調べてみると楽しいもんですね。
(投票所数などのデータは、総務省HPより)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。