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飛騨高山を普通に観光した体で紹介してみる [旅行(中部)]

こちらの記事で、高山を「氷菓」の聖地として紹介したわけですが、高山はもともと飛騨の小京都と呼ばれる観光地。じゃあ同じときの様子をいかにも「観光に行きました」という体で紹介してみましょう。当然同じ写真も使いまわすこともありますよ。

早朝に到着し、車を停めたところはこちら。
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高山市立図書館「煥章館(かんしょうかん)」前の市営駐車場です。市営駐車場は早朝深夜の駐車料金が安いのでお勧め。今回も3時間くらい停めて250円でした。

まずは市街地のはずれから。
向かったのは日枝神社。春の高山祭で有名な神社です。
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高山祭では山車が市内を練り歩きますが、その中でもこの橋を通るところがとくに有名。
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宮川に架かる中橋です。2014年の春に架けなおされたそうです。

この中橋の近くにあるのが、高山陣屋。
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江戸幕府が高山を直轄領とし、そこを治めるための役所。今回は朝早かったので中には入れませんでした。
ここの前では、朝市が広げられていました。
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陣屋前朝市です。ただ、高山でもう一つ有名な宮川朝市があるので、そちらに人は流れているのかも(私も今回、ここに朝市があることを初めて知りました)。

市街地方面に戻りましょう。
市街地は、古い町並みとして保存されているところが多く、観光の中心的存在になっています。
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喫茶店や酒屋、小物を売っているところや食べ物屋など、いろんな店が並んでいます。
なかにはこんな建物も。
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山車が出る祭りのある町には必ずある屋台蔵ですね。

川のほとりに出ると、そこには朝市があります。
宮川沿いでやっているから宮川朝市。
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さすがに朝8時ともなると朝市目当ての観光客が大勢やってきます。
漬物屋、乾物屋、お菓子屋・・・地元の方向けの屋台や観光客向けの屋台など、いろいろごっちゃになっているのがまた面白いところ。私は赤かぶの漬物を買ってきました。

以上ザクッと高山市内を観光してみました。ええ、観光に行ったんですよ、観光に・・・?

(おまけ)
町の玄関口と言えばやっぱり駅ですよね。ということで、高山駅にもちゃんと行ってきました。
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高山本線開業時からの駅舎だそうですが、昨年(2014年)中に使用が停止され、今後新駅舎が建設されることになっています。

奥能登路線バスの旅(10) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

そろそろバスの時間なので、旧輪島駅ふらっと訪夢まで歩きます。
輪島市内の街灯の一部は、キリコのデザインをあしらったものになっています。
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そしてこちらは駅前通り。
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やはり瓦は真っ黒です。
そして昼の旧輪島駅ふらっと訪夢。
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ここにはのと鉄道時代のホームが一部残されています。
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近づくと踏切の警報器も鳴ります。まぁ、人が多いのでしょっちゅう鳴っていますね。

ここからバスで穴水駅へ。最初の特急バス以来の10人以上乗ってたバスかも。
このバスに、昨日白米から輪島まで一緒だったおばちゃんも乗っていたのでまたまたワイワイと・・・。穴水までの約55分。旅の話などで楽しく過ごさせていただきました。こういう出会いは公共交通機関の旅ならでは。

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穴水駅に到着。ここからは鉄道で帰路につきます。
ここ穴水駅には、かつてののと鉄道で使われていた車両が保存されています。
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急行「のと恋路号」車両。ほかに、普通列車用の車両が1両あります。
で、ここから七尾まで乗車する列車がこちら。
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賛否両論、アニメ「花咲くいろは」のラッピング列車です。先ほどのおばちゃんはボロカス言ってました。「ひなびたローカル線を想像して来たのに、旅情もくそもあったもんじゃない」。まぁ、ごもっともですが、ひなびていると路線の維持すら危うくなるわけで、まぁバランスのとり方が難しいところですね。
ただ、ラッピングが窓にかかってつぶされてしまうのは何とかしたほうがいいかも。
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車窓からはきれいな海が眺められます。
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右に写っているやぐらは能登名物の「ボラ待ちやぐら」。ボラの待ち伏せ用のやぐらなのですが、今ではこれを使った漁は行われていないそうです。
七尾でJR七尾線に乗り継ぎ、金沢からしらさぎで帰りました。

〈おまけ〉
しらさぎ車内での光景。
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廃止数日前の車内販売。かつては特急に車内販売はつきものでしたが、最近では珍しくなってしまいましたね。

(「奥能登路線バスの旅」おわり)

奥能登路線バスの旅(9) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

白米から輪島までは約20分。京都から来たという一人旅のおばちゃんとワイワイやりながら過ごしました。
この日は輪島で宿泊。輪島では夜でも楽しめるスポットがあります。
宿の送迎でやってきたのは夜の旧輪島駅。
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もともと「のと鉄道」の輪島駅でしたが、鉄道が廃止になった現在は「ふらっと訪夢」という道の駅になっており、バスターミナルとしても機能しています。
で、ここで何があるのかというと・・・
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!?
仮装した人が、がむしゃらに太鼓をたたいています。
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これは、石川県の無形文化財にもなっている「御陣乗太鼓」(ごじんじょだいこ)。
由来は、かつて上杉謙信の一軍がこの地に攻め込んできたとき、まともに戦っては勝てないということで、夜な夜な木の皮で作った面と海藻で作ったかつらをつけ、陣地の周りで太鼓を派手に打ち鳴らしたところ、上杉軍が気味悪がって逃げだした、ということのようです。
これが結構な迫力。輪島に行ったらぜひ見てほしいです。無料公演(宿からの送迎の場合、協力金として100円)がこの輪島駅で、夏から秋の観光シーズン中は毎日行われています。

翌朝は輪島市内を散歩。
輪島のシンボル(通行人談)とんがり岩(袖ヶ浜より)。
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輪島朝市。
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朝市は早朝は店が少なく、観光客が増えてくる時間に店の数がピークになりますが、いかにも地元密着な、野菜などを売る店は早朝からやってますし、元々販売数が少ない店はピーク時には店じまいしてたりもします。
朝市から東へちょっと外れたところには足湯もあります。
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朝市から外れているので、観光客のピーク時もガラガラです・・・

さて、そろそろ帰る時間ですかね。
(つづく)

奥能登路線バスの旅(8) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

下時国家から北へ向かって歩いていくと・・・
北鉄奥能登バスの曽々木営業所(曽々木口バス停)を通り、
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下時国家から約15分で曽々木交差点に出ます。
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奥能登の景勝地、曽々木海岸です。ところで、能登の信号機はこの写真のようなのっぺりとしたものが多いように感じるのですが、石川県警のお気に入り?(2015/3/15追記:着雪防止のためのっぺりしているのだとか)
この交差点を右に曲がり、さらに15分ほど歩いていくと、窓岩ポケットパークというパーキングエリアに到着。
ここからの景色がこちら。
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真ん中に穴の開いた岩、曽々木海岸のシンボルともいえる「窓岩」です。穴は直径約2m。風の影響で穴が開いたのかな?
ちなみにこちらは下時国家に展示されていた周辺の古地図。
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下のほうにしっかり窓岩が描かれています。

さて、先ほど通った曽々木営業所まで歩いて戻り、営業所で回数券を追加購入。
そして、宇出津から空気を運んできた(笑)町野線輪島行のバスに再び乗車します。ほかに旅行者が2人乗車。
途中、道の駅のような、塩の駅輪島塩前を通過。
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奥能登の外浦側(日本海に直接面している方)は製塩が盛んだったようで、今でも観光用に揚げ浜式製塩の塩田がいくつか存在します。曽々木からずっと東にある道の駅「すず塩田村」では製塩体験もできるとか。
揚げ浜式製塩とは何かって?自分でお調べあれ・・・

さっきまで海岸を走っていたかと思ったら、急に高度を上げ、曽々木口から13分で目的地の白米(しろよね)に到着。乗車時間13分と、この旅の中で最短。
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道の駅がありますが、ここの目玉はこの横から見える景色。それがこちら。
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世界農業遺産にも指定されている「白米千枚田」です。
看板に偽りなく、田んぼの枚数は1,004枚。高低差は・・・何メートルあるんだろ。海岸に降りる坂は非常に急です。
以前行った千葉の大山千枚田(→記事はこちら)と同じくここもオーナー制度を取り入れており、1~2万円でオーナーになれるそう。棚田での米作りに参加できるほか、収穫米や地元山菜などがもらえるそうです。農作業は都合がつかなければやってくれるというお気軽仕様。
千枚田でとれたお米を使っているというお米ソフト(中にポン菓子が入っている)を食べて、合計約1時間滞在。
次のバスに乗り、今夜の宿のある輪島市街地へ向かいました。

〈おまけ〉
曽々木交差点にあったお店の謎の営業時間。
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なぜにこう中途半端なのか・・・

(つづく)

奥能登路線バスの旅(7) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

上時国バス停の前に続く坂道。
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これを登ったところにあるのがバス停の名前にもなっている上時国家。
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ただの萱葺き屋根の家と侮るなかれ。180年前に建てられたこの建物の高さは18mと、ビルの4~5階建てに相当。もちろん木造です。
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中から見るとこの通り。びっくりするほど高いです。
誰がこんな建物を建てたかというと、源平合戦に敗れ能登に流された平家の子孫。1185年に流された平時忠の子、時国がこの辺りを統治したことから、時国家と呼ばれているそうです。源平合戦に敗れても、一地域を統治する力はあったんですね。
外観だけでなく、中も豪華。
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この欄間も、両面彫り。表と裏で絵柄が違って見えます。
庭の池は「心」の文字をイメージした形だとか。
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平時国が興した時国家ですが、この建物は通称「上」時国家。
なぜ「上」がついたのかというと、この時国が統治した時国村が江戸時代に加賀藩と布市藩に二重支配され、それではなんだということで(かどうかは知らないけど)2家に分割したため。
当然近く(徒歩5分ほどのところ)に下時国家があります。
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若干小さめですが、それでも十分な大きさ。
上時国家と違い、土間が建物の3分の1を占めています。
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(左下に若干土間が写っています)
ここで陳情や行事などが行われたとか。当時の全天候型ドームみたいなもの?

ちなみにこの「上」時国家、「下」時国家には、主従関係があったわけでなく、単に川の上流、下流にあるという意味でついている名前だそうです(そのせいか、下時国家は単純に「時国家」を名乗っています)。

まだ1時間近くあるのでもうちょっと近所を観光しましょう。

(つづく)

奥能登路線バスの旅(6) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

九十九湾からのと鉄道転換バスで約30分、能登町の中心地、宇出津に到着です。
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役場(上写真の中央)もあることもあり、周辺に比べ発展しています。
昔ながらの路地も多いですが、こんな風に整備された道もあります。
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この通りにあるスーパーに寄ってみたんですが、そこの売っていた醤油の種類が「うすくち」「こいくち」「あまくち」(!?)。所変われば品変わるといったもんです。旅の土産には、その土地の調味料というのが面白いかも(安いですし。重いけど・・・)。

お昼は比較的新しいというお寿司屋さんでいただき(まさかの握りが500円台!)、宇出津駅前から町野線輪島行のバスに乗車します。
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のと鉄道の旧宇出津駅は取り壊され、今年(2014年)の4月に「コンセールのと」という複合施設に生まれ変わりました。公民館や図書館、バスターミナルのほか、能登観光情報ステーションという観光案内所も入っています(お昼ご飯の場所はここで聞いた)。
能登半島を横断。
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のどかな田園風景の中を走ること40分。これまたのどかな田園風景の中にある上時国バス停で下車。
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次のバスまでは2時間以上あるので、この周辺をのんびり散策します。

(つづく)

奥能登路線バスの旅(5) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

越坂バス停から林の中の坂道を抜けていくと、そこは・・・
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九十九湾です。東西1km、南北1.5kmの小さい湾ですが、海岸線の長さは13kmにも及ぶというリアス式海岸です。
左奥に見えている遊覧船で湾内を巡ってみましょう。
乗船場に行っても、平日の朝9時頃とあって、ほかにお客さんは誰もいません。このような閑散期には、お客が来しだい出航してくれるようです。
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出航!

波が穏やかな湾内をのんびり航行。
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真ん中の島は蓬莱島というそうです。
天気が良かったのもあってか、海水のきれいなこときれいなこと。
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そこそこにきれいな海ならちょっと田舎に行けばいくらでもありますが、ここまできれいな海を見たのはこれまでにないかと・・・

九十九湾には、この越坂(のと海洋ふれあいセンターの最寄りでもあります)から出る遊覧船と、九十九湾バス停付近から出る遊覧船の2つの遊覧船が運航されています。それぞれ特徴を持っていて、九十九湾から出る遊覧船はグラスボートになっていて海中が見えます。一方今回乗船したこちらの遊覧船の目玉はというと・・・
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!?
スイカとタイのツーショット?
この観光船を運航している方がいけすで魚を飼っていて、それをいろいろと見せてくれるというものです。タイとかアジとかブリとか・・・たぶんこれを近くの宿とかに卸してるんでしょうね。それにしても、野菜を食べるタイ、初めて見ましたわ。
ちなみにこの案内してくれているおじいちゃん、九十九湾から出る遊覧船にライバル心むき出しの面白い方です。

いけすで魚のショー(?)を見た後も、湾内を遊覧。
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約40分で最初の乗船場に戻ってきました。

さて、ここから越坂に戻るのもいいのですが、せっかくここまで来たので海沿いにある探勝歩道を歩いてみることに。
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海沿いどころか海の上を行っています。しかも飛び石なので、キャスター付きカバンも役立たず(笑)。
蓬莱島を右手に・・・(後ろを向いて撮影)
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さすがはリアス式海岸だけあって、すぐそこに見えているところにたどり着くのにもぐるっと迂回する必要があります。当初は九十九湾バス停まで歩こうかと思っていたんですが、バスの時間が気になるので途中で離脱。
能登勤労者プラザ(のときんぷら)の横に出る急坂を登って、そこからバスに乗りました(そのバス停が、東行のポールしか立っていないもんだから、若干焦りましたよ。田舎の路線バスではよくあることですが)。

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海沿いをさらに西へ向かいます。

(つづく)

奥能登路線バスの旅(4) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

能登飯田で宿泊したので、飯田の町を朝ちょっぴりお散歩。ちなみに、飯田は珠洲市の中心地です。
珠洲市役所の向かいにある「飯田わくわく広場」。
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ここには足湯があります。やってるのは9時から17時なので、浸かることはできなかった・・・。そのほかの建物や広場は、貸イベントスペースとして使われている模様。
傍らには「"奥能登旅人宿第壱号の宿"跡地」との立て看板があります。この地域の民宿第一号というよりは、明治政府公認第一号という意味のようです。
こちらは飯田漁港。
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朝6時半ごろですが、もう競りも終わってのんびりムードでした。
奥に見える「シーサイド」というスーパー(?)がちょっぴり気になりましたが結局行かなかったなぁ。

朝は8時22分発ののと鉄道転換バスで出発。
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のと鉄道転換バスなので、かつての駅前にもちょこちょこ寄っていきます。
車窓からは廃線跡も見られます。
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海沿いを走るところも多く、見どころはたくさんあります。
恋路海岸。
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恋路海岸からは遠目に見附島を望むこともできます。
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この見附島、正面から見ると軍艦の舳先に見えることから軍艦島とも呼ばれています。軍艦島と言えば長崎県の端島(以前の記事に写真があります→こちら)が有名ですが、こんなところにも同じ愛称を持つ島があったんですね。

さて、能登飯田から約40分の越坂バス停で下車。
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ここは有名な観光地の最寄りバス停なんですが、さてどこでしょう。

(つづく)

奥能登路線バスの旅(3) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

弁天公園前から木の浦行のバスに乗車。
1日6.5往復のこの路線、途中の区間がフリー乗降制になっていて、バス停以外でも降りられます。
すると、何の合図もなしにバスが停車。なんと、運転手さんが乗客(おばあさん数人しかいませんでしたが)の家の場所を覚えていて、その前で勝手に止まってくれているのでした。さすが田舎の路線バス・・・

約35分で、到着したところはこちら。
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狼煙(のろし)です。ちょっと変わった地名ですが、案内板によれば「北海警備の為に山伏山に狼煙台を設け、狼煙をあげたこと」が由来のようです(山伏山とは、ここから南に1.5km位のところにある山)。
バス停の前には道の駅があり、地元特産の大浜大豆を使った豆腐作りなどが体験できます。
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今回の目的は豆腐ではなく、能登半島の最先端・禄剛埼(ろっこうざき)。
せっかく能登に行くんなら、先っぽまで行ってみたいねということではるばるやってきました。
さっきのバスの運転手さんに聞いた通り、バス停近くの坂道を登り禄剛埼へ。結構急な坂道ですが、そんなに距離もなく、10分もかからず到着。
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来たぜ先っぽ!
岬と言えば灯台がつきもの。この禄剛埼灯台はちょっとした特徴があるようで・・・
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ちっちゃくて見にくいですが、灯台の側面に黄色い菊の御紋章が。これがついている灯台はここだけなんだそうです。
肝心の岬からの眺めなんですが、曇っていたせいでめぼしいものが何も見えませんでした・・・。天気が良ければ佐渡が見えたりするらしいです。

岬からの帰りは灯台の裏手にある(と言っても、こちらがもともとの表側っぽい)階段で。
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狼煙漁港が見渡せます。そういえば、能登の屋根瓦って黒々としていますね。
この階段、このように景色はいいんですが、結構急。バスの運転手さんが「坂で登って階段で降りるといい」と言っていた理由がわかりました。

さて、バスで戻りましょうといいたいところなんですが、灯台で相当ゆっくりして時間をつぶしてきた(1時間ぐらい)にもかかわらず、次の戻りのバスまでまだ1時間以上あります。そんなわけで、道の駅をぶらぶら。ここの名物「豆乳ソフト」を食べたり、お土産を物色したりして何とか時間をつぶしました。車で道の駅に来たらそんなにゆっくりすることはないので、これはこれでバス旅の醍醐味かもしれませんね。

本日はバスで50分くらい戻った能登飯田の民宿に宿泊です。

(つづく)

奥能登路線バスの旅(2) [旅行(中部)]

(前回からの続き)

前回の記事の最後の写真、蛸島交差点から海のほうへ歩いていくと・・・
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何か見えてきました。
これは、能登のお祭りで有名な「キリコ」、漢字で書くと「切籠」。切子灯籠の略だそうです。
この日は蛸島キリコ祭りの初日。神社にお清めに行くキリコが町内各地から神社へ集まっていきます。
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このキリコ、一見各地でよく見る山車のようですが、キリコは車輪がついておらず、担ぐもの。この記事の最初のキリコは、高さが2階建住宅ほどあるものを若者10人以上で担いでいます(たまに電線に引っかかります(笑))。ただ見たところ、担ぎ手不足からかキリコの下に台車をつけて転がしているものもあるようです(大型化して車輪がつくようになった地域もあるとか)。
蛸島キリコ祭りは、能登のキリコ祭りの中でも特に豪華なキリコが使われているのだとか。確かにキリコのてっぺんを見ても、細かな装飾が施されているのがわかります。
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夜に見るのもきれいそう。

キリコの向かう先は海岸沿いにある高倉彦神社。神社の鳥居は低くてキリコはくぐれないので、参道の脇から境内に入っていきます。
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入ったところでお祓い(?)。ここの時点で多くの担ぎ手は御神酒でできあがっています・・・。よく見ると、担ぎ手の中に外国人の姿も!
境内に集合したキリコ。
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本殿は右側、奥はすぐ海です。
左手に見えている建物は、狂言舞台。
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この蛸島キリコ祭りを有名にしている行事の一つが、この舞台で祭りの2日目夜に行われる早船狂言。石川県無形民俗文化財だそうですが、今回は予定が合わなかったので見ることはできませんでした。

地元の人曰く、この時期奥能登では毎日のようにどこかでお祭りが行われているとのことですよ。

弁天公園前バス停に戻り、バスに乗車。
バス1台でぎりぎりの道を通り・・・
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海沿いを走り・・・
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さてどこへ行くでしょう。

(つづく)

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