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雪の信州 鉄道の旅(1)~碓氷峠徒歩の旅編(1)~ [旅行(甲信越)]

冬、しかも年末年始休みを過ぎると、冬のレジャーはともかく、この寒い季節は一般的に旅行業界は閑散期。でも、この時期しか見られない冬の景色があることも事実。せっかくなので、真冬に雪の多いところを旅してみようと思い、大雪で有名な長野県北部を目指すことにしました。使用した切符は、JR東日本の南部とその周辺私鉄が2日間乗り放題になる「週末パス」です。

例のごとく、まっすぐ目指したのではつまらないので、1日目は碓氷峠を越えることにしました、「徒歩」で。
碓氷峠といえば、かつては信越本線の列車が機関車の助けを借りて走り、廃止後はバスがその代わりを担っているところですが、今回は徒歩で越えます。

早朝に家を出て、碓氷峠の入り口、横川駅には9時過ぎに到着。
横川駅といえば峠の釜めしの「おぎのや」で有名な駅ですが、駅前にその本店があり、資料室が併設されています。
yokokawa.jpg
奥が横川駅、右がおぎのや本店、左が資料室。

まだ朝なので釜めしは食べずに碓氷峠へ向けて出発。
途中の熊ノ平駅までの約6kmの区間は、廃止となった区間が遊歩道として整備されており、ハイキングコースとなっています。
駅近くには、わかりやすい看板が立っています。
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始めは旧機関区を再利用した碓氷峠鉄道文化むらの脇を進みます。
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多数の車両が展示されている横に、実際にここで活躍していた電気機関車を運転できる線路が整備されています。上の写真の一番左の車両がまさに運転体験中の車両。少々お値段はしますが、本物の電気機関車を運転できるのはここだけではないでしょうか。

鉄道文化むらの敷地を越えると、その先はずっと上り勾配の峠道。
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左の線路は、先ほどの運転体験の線路の延長線上ですが、ここまで来るのは途中まで線路を共用しているトロッコ列車のみです。途中にある「峠の湯」までの2.6kmを、旧信越本線の下り線(勾配は上ってますが・・・)を使って運行されています。

そういえば、雪を見に来たはずなのに、まったく雪がありません。峠の群馬県側は、そんなに雪は降らないんでしょうか。ただ、温かいというわけではなく、線路脇に流れ出る水はしっかり凍ってつららになっていました。
turara.jpg

歩くこと30分、なにやらレンガ造りの建物が見えてきました。
maruyama.jpg
こちらは旧丸山変電所。明治45年に建てられたもので、発電所からくる交流電流を機関車が使う直流に変えるとともに、電力補助のための蓄電池を設置していた場所です。当時の架線の電流は直流650V。今だと路面電車や一部の地下鉄のレベルですね。
なお、表側はしっかり修復されていますが、
substa.jpg
裏側は修復しきれなかったのか、当時のまま(かどうかはわかりませんが)残っています。
back.jpg

この先はさらに勾配が急になるようですよ。
66.7.jpg
(つづく)
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