香川岡山鉄道乗りつぶしの旅(9)~井原鉄道代行バス・H30年7月豪雨の被災地を行く~ [旅行(中国地方)]
(前回からの続き)
翌朝、井原鉄道に乗車すべく、倉敷駅から伯備線に乗車します。
本日使うきっぷは、当時販売されていた「吉備之国くまなくおでかけパス」。その名の通り、岡山県内の鉄道に1日乗り放題で1980円というきっぷです。これでJRだけでなく、井原鉄道や水島臨海鉄道、岡山電気軌道も乗れる、まさに「くまなく」乗り鉄ができるきっぷです。
乗車するのは伯備線の豪渓行き。車両は115系。
豪渓行とは聞き慣れない行先ですが、この時は水害のため、区間運転のみでした。
この列車で1駅、清音駅で下車します。
地図上ではここから井原鉄道が分岐するのですが、時刻表の路線図を見ると次の総社まではJRと井原鉄道が並行して描かれています。営業上は、清音―総社間は共用区間扱いで、井原鉄道の起点も総社駅です。
ただ、今回は水害の影響で区間運休のため、乗りつぶしにはこだわらず清音駅から井原鉄道に入ります。
駅前にたくさんの人がいますが、皆さんはボランティアの方々。ここから歩いて被災地入りするようです。
この日は、H30年7月豪雨から、2週間程度経った日。途中の三谷駅までは不通だったので、こちらは代行バスに乗車します。
ちょっと変わった、豪華な感じのバス。ドイツ製のネオプラン・スペースライナーというバスのようです。せっかくなので最前列。
清音駅を出て、すぐのところにある高梁川の橋を渡ると景色が一変。生えている木に砂が付着していることから、被災地に入ったことがわかります。
代行バスなので、線路沿いを走り駅へ。
水害から2週間たっているにもかかわらず、その間雨が一切降っていないので、木には砂(元は泥ですが)が付着し、道路は砂ぼこりで覆われ、道端には水につかった廃棄物がうずたかく積まれています。
そのまま高架下を走り、次の川辺宿駅へ。
道路にはみ出すほどのゴミの山。よく見ると信号機も点いていません。
川辺宿駅の次は、吉備真備(きびのまきび)駅。日本史に出てくる吉備真備の出身地がここで、それが由来となってこのあたりは真備町となりました。ただし読み方は「まびちょう」。
最も被害が大きかったと報道されていただけあって、駅前もこのとおり、一面砂っぽいです。
右奥のアンテナがいっぱい立っている建物が倉敷市真備支所。
こちらは駅方向を見たところ。乗務員さん(バスの運転手ではなく、車掌として乗り込んでいる井原鉄道の係員)が降りて、お客がいないか確かめています。
この写真に写っている小さいプレハブですが、なんか傾いているなと思って下を見ると、
なんか車輪が見えています。最初プレハブに車輪がついていたのかと思いましたが、そんなはずはなく、自転車があったところに水で流されてきたプレハブが乗っかったようです。
ここまでずっと埃っぽい道を走ってきたように見えますが、道路によっては水が打ってあるところもあります。
交通量の多い国道には、ほこりが立たないよう対策がされていたようです。
で、吉備真備駅から10分も走れば、そこは日常の風景。
ちょっとした丘を越えただけで、水害とは無縁の光景。水は地形に正直であることがよくわかります。
列車なら20分のところを、40分弱かけて三谷駅に到着。
なんてことはない中間駅ですが、ここから先は列車が運行しているので、乗り換えです。
ここまでの写真に、井原鉄道の高架橋も写っていましたが、実は井原鉄道はここまで全線高架or築堤の非電化路線(一部トンネル)。特に線路に被害はなかったようですが、電気設備が水没したために運休となったようです。
(つづく)
翌朝、井原鉄道に乗車すべく、倉敷駅から伯備線に乗車します。
本日使うきっぷは、当時販売されていた「吉備之国くまなくおでかけパス」。その名の通り、岡山県内の鉄道に1日乗り放題で1980円というきっぷです。これでJRだけでなく、井原鉄道や水島臨海鉄道、岡山電気軌道も乗れる、まさに「くまなく」乗り鉄ができるきっぷです。
乗車するのは伯備線の豪渓行き。車両は115系。
豪渓行とは聞き慣れない行先ですが、この時は水害のため、区間運転のみでした。
この列車で1駅、清音駅で下車します。
地図上ではここから井原鉄道が分岐するのですが、時刻表の路線図を見ると次の総社まではJRと井原鉄道が並行して描かれています。営業上は、清音―総社間は共用区間扱いで、井原鉄道の起点も総社駅です。
ただ、今回は水害の影響で区間運休のため、乗りつぶしにはこだわらず清音駅から井原鉄道に入ります。
駅前にたくさんの人がいますが、皆さんはボランティアの方々。ここから歩いて被災地入りするようです。
この日は、H30年7月豪雨から、2週間程度経った日。途中の三谷駅までは不通だったので、こちらは代行バスに乗車します。
ちょっと変わった、豪華な感じのバス。ドイツ製のネオプラン・スペースライナーというバスのようです。せっかくなので最前列。
清音駅を出て、すぐのところにある高梁川の橋を渡ると景色が一変。生えている木に砂が付着していることから、被災地に入ったことがわかります。
代行バスなので、線路沿いを走り駅へ。
水害から2週間たっているにもかかわらず、その間雨が一切降っていないので、木には砂(元は泥ですが)が付着し、道路は砂ぼこりで覆われ、道端には水につかった廃棄物がうずたかく積まれています。
そのまま高架下を走り、次の川辺宿駅へ。
道路にはみ出すほどのゴミの山。よく見ると信号機も点いていません。
川辺宿駅の次は、吉備真備(きびのまきび)駅。日本史に出てくる吉備真備の出身地がここで、それが由来となってこのあたりは真備町となりました。ただし読み方は「まびちょう」。
最も被害が大きかったと報道されていただけあって、駅前もこのとおり、一面砂っぽいです。
右奥のアンテナがいっぱい立っている建物が倉敷市真備支所。
こちらは駅方向を見たところ。乗務員さん(バスの運転手ではなく、車掌として乗り込んでいる井原鉄道の係員)が降りて、お客がいないか確かめています。
この写真に写っている小さいプレハブですが、なんか傾いているなと思って下を見ると、
なんか車輪が見えています。最初プレハブに車輪がついていたのかと思いましたが、そんなはずはなく、自転車があったところに水で流されてきたプレハブが乗っかったようです。
ここまでずっと埃っぽい道を走ってきたように見えますが、道路によっては水が打ってあるところもあります。
交通量の多い国道には、ほこりが立たないよう対策がされていたようです。
で、吉備真備駅から10分も走れば、そこは日常の風景。
ちょっとした丘を越えただけで、水害とは無縁の光景。水は地形に正直であることがよくわかります。
列車なら20分のところを、40分弱かけて三谷駅に到着。
なんてことはない中間駅ですが、ここから先は列車が運行しているので、乗り換えです。
ここまでの写真に、井原鉄道の高架橋も写っていましたが、実は井原鉄道はここまで全線高架or築堤の非電化路線(一部トンネル)。特に線路に被害はなかったようですが、電気設備が水没したために運休となったようです。
(つづく)
2021-01-23 23:46
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