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房総半島に富士山を見に行く旅(5) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

ここまで高低差があるせいで、一周するだけで疲れたので、帰りはロープウェイで下りてきましょう。
ロープウェイの駅の近くが山頂だそうです。
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ここからもしっかり富士山が見えます。

昭和の香り漂うロープウェイの駅には、採石場の資料が展示されています。
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ただ、それよりも目を惹かれたのがこちら。
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にゃ~ん、じゃなくって、
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この注意書き。中身がとっても昭和。一部書き出す(:以下は筆者注)と、
・搬器内持ち込み禁止:搬器とはゴンドラのこと
・動物(小鳥、小虫類、初生びな及び漁具類で容器に入れたものは除く):今さら初生びなを持ち歩く人はいるのか・・・
・危険品とは・・・セルロイド類、カーバイト、写真撮影用閃光炉・・・:もう時代を感じるとしか
・巡回映画員が携行する映写機類及び撮影用フィルム:巡回映画員!?
・子犬 猫 鳩又はこれらに類する小動物:鳩って、昔そんなに伝書鳩を持ち運んだの?
なかなかに楽しい注意書きです。念のため言っておきますが、これは展示品ではなく現役の掲示です。

帰りは電車で東京湾をぐるっと回って帰ってきました。
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↑浜金谷駅より鋸山を望む

(「房総半島に富士山を見に行く旅」おわり)

房総半島に富士山を見に行く旅(4) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

採掘現場がそのまま残されたような場所が途中にあります。
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当時の機械がサビサビで放置されています。石には「安全第一」とか彫られています。
そこから急な階段を登っていくと、こんな景色のところに。
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絶壁の横に富士山。いつしか「ラピュタの壁」と呼ばれるようになったとか。

さらに登っていくと、目的地の日本寺の北口。
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しれっと北口と言っていますが、ここまでの道のりは非常に急な階段。それを知ってか知らずか、お年寄りがひぃひぃ言いながら登っていました。

入ってすぐにこんな石像が。
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採石したところを何に使おうかと思ってこうしたのかな?
境内の一番の人気スポットが、地獄覗きと呼ばれる絶壁に張り出した岩場。
ただ、しっかり柵がしてあるので、スリルがあるかと言われるとどうかな?(この1ヶ月ほど前に北海道は遠軽の瞰望岩(がんぼういわ)というスリリングなスポットに行っていたということもありますが)。
ただ、景色は非常にいいですよ。
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そのほか、境内には大仏や、
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岩のトンネル、
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林間のいい雰囲気のところなんかがあります。
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山の斜面にあるお寺なので高低差が激しく、くまなく見ようと思うととんでもなく体力を使います。

(つづく)

房総半島に富士山を見に行く旅(3) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

さらに急坂を登り、分岐点を左に登っていくと、その先に展望台があります。
いくつかベンチがあり、ちょうどお昼前だったこともあり、弁当を広げる登山客でにぎわっていました。
その展望台からの景色がこちら。
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南を見るとこんな感じ。そして、北西を見ると、
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富士山がしっかり見えました。右下は最初に到着した金谷の町です。
景色はいいですが、その分そこまでの道のりはこんな感じです。
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なかなかの急な階段・・・

先ほどチラッと触れた分岐点に戻り、別の方向に少し行くと、こんな景色が見えます。
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不思議な形をした岩。
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垂直に切り立った切通し。
ここは房州石の採石場跡。もう少し行くと、こんなものが見られます。
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もう、ブロックで何か作りましたという感じを受けるほど、直線的な造形。実際に見ると、そのスケールに圧倒されます。
真下から見るとこんな感じ。
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もうどっちが上だかよくわからなくなってきました・・・

ここからは、採石の過程でできあがった、この場所を目指します。
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左上のオーバーハングしてるところね。

(つづく)

房総半島に富士山を見に行く旅(2) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

富士山と船の組み合わせもそう見ないので、ちょっと色々載せてみます。
巡視船と富士山
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大型貨物船と富士山
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そうこうしているうちに、金谷港に入港。ちょうどトレイルランニング大会があったようで、そのスタートと同時に入港でした。
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金谷港からも富士山をパチリ。
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金谷と言えば、鋸山が有名な観光地です。この山にある房州石の石切場跡や日本寺の地獄のぞきは一回行ってみたかったのです。
ロープウェイもあるのですが、せっかくなので歩いて登ってみましょう。ハイキングハイキング・・・
マップを見ると、
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関東ふれあいの道コースと、車力道コースとがあるようで、車力道は石を運び出すルートとして使われていたんだとか。それなら歴史のありそうな車力道を選びましょう。

車力と言うくらいだから、そんなに坂はきつくないよね・・・
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ごめんなさい、めちゃ急坂でした。しかも、どこから来たのか写真に撮ってもよくわからないし。
でも、林の中のハイキングは気持ちいいんですよね。
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途中、石を運ぶためにしっかり整備された道も現れます。
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石畳で舗装されていたり、
こんな立派な切通しまであります。
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こんな道を登っていけば、そのうち絶景というごほうびが待っているはず!

(つづく)

房総半島に富士山を見に行く旅(1) [旅行(関東)]

とある冬のある日、朝起きたら寒くて天気が良かったので、景色のいいところに行こうと思い立ちました。
で、考えたのが遠くから富士山を見てやろうというもの。以前(こちら)にも茨城や千葉(北総)から富士山を見てきましたが、今度は房総半島の絶景スポットに行きましょう。

やってきたのは京急の上大岡駅。
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ここから電車で久里浜へ向かいます。
船の時間が気になり朝あわてて家を飛び出したので、久里浜駅の立ち食いそばで朝食にし、駅からは徒歩で港へ。船の時間が迫ってはいましたが、1か所寄り道します。

久里浜と言えば、江戸時代の一大事件、黒船来航の地。
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ペリー上陸記念碑なんてものが、海を望む公園にあります。
この碑によると、「ペリー」は漢字で「伯理」と書くそうです・・・

ペリー上陸記念碑の前の道、ペリー通りを早足で港へ向かいます。
やってきたのは東京湾フェリーの乗り場。ここから船で房総半島の金谷へ向かいます。
船はこちら。
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一見普通の船ですし、実際普通のフェリーなんですが、1つだけ見慣れぬものが。
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ゴルフバッグスペース。
このご時世、船でゴルフに行く人なんていないようですが、さすがはゴルフ場天国、房総半島行のフェリーですね(房総半島の航空写真を見ると、ウジ虫のたかるがごとくゴルフ場が密集しています・・・)。

約40分の船旅ですが、見どころも多いです。
久里浜を出るとすぐに東海汽船の高速船とすれ違い。この日は伊豆大島行が久里浜に立ち寄る日だったようです。
すこし行くと、東京湾が左右に広がるのですが、
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まぁ小舟の多いこと。おそらくは釣り船なんでしょう。この間を縫うように大型船がこれまた頻繁に往来します。
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東京湾フェリーの航路は、東京港に出入りする貨物船などの航路を横切るように設定されているので、横から船が迫ってきます(当然十分な距離はあけていますが)。一体どうやってこの過密航路を制御しているのか気になります。

さて、出航から20分くらいたったことですし、ここらで後ろを振り返ってみますか。
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狙った通り、見事な富士山でした。

(つづく)

かしてつバスに乗ってみた(2) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

元単線の鉄道敷なので、バスも行き違いをしながらの運行です。
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特に行き違い場所が決められているわけではなく、その場の判断で行き違う場所を決めているようです。そのため、目視で確認できるくらいの間隔で行き違い用に道が広くなっている場所があります。
ちなみにこの専用道、道路と交差するところはほとんど一時停止の標識がつけられていて、一般道を行く一般車に道を譲ります(とは言え結構向こうが止まってくれますが)。法律の問題なんでしょうが、BRTを「鉄道に準ずるもの」として、優先的に走れるようにはならないもんですかねぇ・・・

廃線跡の専用道は四箇村駅まで。その先は手を付けられず荒地になっています。
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そもそも専用道を整備したのが石岡市街の渋滞回避のためなので、この先整備しても効果は薄いのかもしれません。
そのまま一般道を走り、小川駅へ。
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もともと主要駅だったのか、駅周辺はバスターミナルとして整備され、きれいになっています。
この先、鹿島鉄道代替バスとしてかつての終点、鉾田を目指すバスが1~2時間に1本出ています(石岡から直通)が、今回乗ったのは茨城空港行のバス。ここから分かれて細い道へと進んでいきます。
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専用道と道幅変わらない?(笑)

終点茨城空港までの所要時間は約35分。
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廃線跡を楽しみながらだったので結構短く感じられました。
帰りも同じルートで帰ってきましたとさ。

(「かしてつバスに乗ってみた」おわり)

かしてつバスに乗ってみた(1) [旅行(関東)]

かつて茨城県の石岡駅と鉾田駅の間にあった鹿島鉄道。この跡地を使って開業した今はやりのBRT(バス高速輸送システム)が「かしてつバス」です。今のように廃線跡の跡地を整備し走り始めたのが2010年。かれこれ6年経っていますが、ようやく乗りに行ってきました。

まずは始発の石岡駅。
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新しい駅ですね。この駅舎の下に広場ができる予定で、今年中にそこからかしてつバスが発着するようになるようです。
現在は駅西側のバスターミナルから発車。すぐに常磐線の踏切を越えて専用道に入ります。
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すぐに左カーブで常磐線と分岐します。
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さすがは元鉄道。市街地の道路を橋で越えていきます。
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橋を越えるとすぐに鉄道時代の最初の駅、石岡南台に到着。
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ここだけはホームや跨線橋がそのまま残っています(跨線橋は立ち入り禁止)。
他の駅はこんな感じ。
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(次の駅、東田中)
鉄道時代の駅だけでなく、バスの機動性を活かして途中にもバス停を設置しています。

桜並木の道を振り向くと、その先には筑波山。
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この時期はなかなかいいですね。

(つづく)

普通「でない」鉄道に乗りに行く旅(2) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

西武球場を横目に、南へ歩きます。
村山貯水池を渡り・・・
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車が多いのに狭くて歩道のない道をひぃひぃ言いながら歩き、着いた先はここ。
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多摩都市モノレールの上北台駅。こんな中途半端なところが終点なのは、これ以上のばすと埼玉県に入っちゃうから?(多摩都市モノレールに埼玉県は出資していない)

何も変哲のない跨座式モノレール(レールにまたがるように乗って走るモノレール)。開業は平成10年と、新しい路線です。
面白いのはコロコロと変わる景色。
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住宅街を短い駅間で巡る区間もあれば、
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立川駅周辺はビルを避けるように蛇行し、
開けた住宅街の上を飛び越すように走ったかと思えば、丘陵地帯に突っ込んで行ったり・・・
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確かに、モノレールじゃないとできないようなルート取りですね。
ただ、同じ跨座式モノレールの東京モノレールに比べて、見た目アンバランスに思うのは私だけ?

終点の多摩センターから、京王相模原線、相模線、小田急江ノ島線を乗り継いでやってきたのは、
竜宮城(!?)
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・・・小田急の片瀬江ノ島駅。よくもこんな奇抜なデザインにしたもんだ。
見たことなかったので、これで満足し、江ノ島へは向かわず。
向かう先は人混みの向こうのあのビルです。
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その前に、江ノ島と言えば江ノ電ですよね。
ということで、ちょっぴり撮り鉄。
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併用軌道はわくわくします。しかし、これは普通鉄道。今回の旅の目的は普通じゃない鉄道なので、さっき見えてたビルへ。

そのビルの上にはこんな場所があります。
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湘南モノレールの湘南江の島駅。あれだけ江ノ島に人がいたのに、なぜここはこんなにガランとしてるんでしょうね?イマイチ江ノ島とモノレールが結びつかないのはなんとなくわかりますが。
ちなみに、江ノ電と小田急は「江ノ島」と書きますが、湘南モノレールは「江の島」と書きます。
さすがはモノレール、急カーブと急勾配をものともせずに突っ走ります。
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山がちな住宅街の中を走るので、江ノ島からの客が多くなくても、住宅街の需要でやっていけてるのでしょうね・・・と思ったら、つい最近、大株主の三菱グループが株を手放していたんですね。安泰でもないらしい(余裕があればICカードくらい使えるようになりますよね・・・)。

たった15分で大船に到着。
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なかなかの速さ。ちなみに、湘南モノレールは懸垂式モノレール(レールにぶら下がって走るモノレール)でした。

一応これでこの日の目的は達成したのですが、せっかくなのでもう一つモノレールに乗りに行きました。
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東京モノレール。休日お出かけパスの乗り放題区間に含まれていたのでつい・・・

普通でない鉄道もなかなか面白いですね。

(「普通「でない」鉄道に乗りに行く旅」おわり)

普通「でない」鉄道に乗りに行く旅(1) [旅行(関東)]

 普通鉄道とは、一般にイメージする鉄道のことで、2本のレールの上を走る乗り物のこと。では、普通でない鉄道とは何なのか。それは、モノレールや案内軌条式鉄道(ゆりかもめみたいなやつ)、トロリーバスやロープウェイ(索道)などで、これらをひっくるめて「特殊鉄道」と呼んでいます。レールも線路もないのに鉄道とはピンときませんが、まぁ決まったところしか走れない乗り物を鉄道というんですかね?
 たまにはそんな「普通でない鉄道」を乗り回してみようと、早朝から旅に出ました。

開業したて(今年のGW前の旅です)の上野東京ラインに乗車し、向かった先は鉄道の町(?)大宮。鉄道博物館のある町です。その鉄道博物館への足としても知られているのが埼玉新都市交通、通称「ニューシャトル」。
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ビルにへばりつくように走る姿が愛らしいですが、終点に近づくにしたがって田園風景の中を走るようになります。
そしてこの路線の最大の特徴は、全線にわたって新幹線にへばりついていること。そもそもの開業理由が、新幹線が通過する地域へのお返しなので当然なのですが、新幹線を至近距離で見ることのできる珍しい路線です。駅からの景色もこんな感じ。
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すぐそこを新幹線が駆け抜けていきます。
その横をのんびりやってくる列車。
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終点の内宿駅からは、一旦この列車で折り返します。

そしてやってきたのは加茂宮駅。
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大宮まで乗るより安いのでここで下車。
高崎線の線路を渡り、でっかい団地を抜けると、その先には、
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川越線の日進駅があります。
両駅は1kmちょっとしか離れていないので、散歩がてら歩いてみました。

川越線で川越へ向かい、ちょっと歩いて西武の本川越駅へ。
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川越にはJR、西武、東武が乗り入れていて、それぞれ駅名が川越(JR・東武)、川越市(東武)、本川越(西武)とバラバラ。初心者にはわかりにくいです・・・。
ごちゃごちゃに入り組んだ西武の路線図と格闘しつつ、やってきたのはここ。
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西武球場前駅。何もイベントがないときは非常にガランとしていますね。これが野球の試合後なんかになると、人で埋め尽くされるのでしょう。
ここには西武で唯一の普通でない鉄道、西武山口線、通称レオライナーが乗り入れています。
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狭山線の電車の向こうにレオライナーが。これに乗るかと見せかけて、今回は見るだけ。またの日にお預けということにして、別の普通でない鉄道を目指して歩くことにします。

(つづく)

茨城県乗りつぶしの旅(2) [旅行(関東)]

(前回からの続き)

茂木から折り返して、下館駅に戻ってきました。
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こんなに晴れているように見えるのに実は雨が降っている謎・・・
ここからは関東鉄道常総線を乗り通します。
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路線の北半分はこのように1両の単行が行ったり来たり・・・

関東鉄道にはもう一つ、短い路線があります。それが関東鉄道竜ヶ崎線。
起点も常総線の取手とは違い、常磐線でふたつ隣の佐貫駅。
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龍ヶ崎市に市の名前のついたJRの駅がないということでこの佐貫駅を「龍ヶ崎市」駅などに改称しようという動きがありますが、さてどうなるやら。
ここから出る列車がこちら。
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先ほどの列車にも似ていますが、これは竜ヶ崎線専用車。運転台の位置がホームの位置に合わせてつけられています。なので竜ヶ崎方の運転台が右側についています。
佐貫から2駅で終点の竜ヶ崎駅に到着。
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ちゃんと市の名前がついた駅(字はちょっと違いますが)、ここにあるんですけどね(笑)

これにて茨城県の鉄道全線完乗しました。
(「茨城県乗りつぶしの旅」おわり)

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